牛と風車とサイロ〔6312〕2020/07/27
2020年7月27日(月)降ったりやんだり
空には雲。降ったりやんだり。でも、梅雨明けはすぐそこ。この雨が終わったら梅雨明けだ。たぶん。おそらく。早くしてねー。
昨日も降ったけど、天気予報ほどは降りませんでした。今日も降る予報やけど、予報ほどは降らんことを願いながら、月曜日の朝。
昨日、花屋さんで、こんなの売ってたのでついつい買ってしまいました。ちょんまいの。幅5.5cm、奥行2.5cmの小さな置物。なんか、かわいい。乳牛のイメージ、よく出てます。ホルスタイン模様の牛と風車。オランダみたいな感じね。
あの有名なオランダの風車って、なにに使われてたのかご存知でしょうか。僕は、日本の水車と同じで、粉を引いたりする動力に使われてたと思ってました。もちろんそういう使い方もしてたようですが、オランダならではの重要な使い方があったんだそう。
排水ポンプ。
オランダって国は、地盤が低いので有名。地盤が低いので、堤防を築いて農地をつくる。でも低湿地帯なので、水を排出せんといかん。水路を使って排水する訳やけども、そうしているうちに排水によって地盤沈下する。すると水路は役に立たんなる。そこで風車の動力を使って水をかきだす。
と、まあ、そんな感じでオランダには風車がいっぱいできていったんだそうです。知らんかったです。
そんな風車は、今は重要な観光資源。いかにもオランダ、みたいな雰囲気を醸し出してくれる、風車。この置物も、そんなイメージを意識しちょりますな。
あと、たぶん、サイロのイメージも合わせて意識してるんだと思います。いやね、風車の内部構造はたぶん、からくり半蔵みたいになってて、サイロではない。けど、なんとなく形が似てるから、乳牛のイメージとも合うんでしょうね。だって乳牛には、風車は関係ないもの。
サイロ。
牧場のイメージって、サイロですよね。こんなの。こんな感じのサイロがあると、いかにも「牧場」。でも、最近はあのようなサイロ、使わんなってきてます。
そもそも牧場のサイロって、どういう役割を果たしてたのか。それは、牧草を発酵させて貯蔵するためのもの。
刈ったばかりの牧草は、青い。それをサイロに入れて発酵させると、長期保存が可能となるし、発酵過程で有用な成分が醸し出されて、牛にとってはとてもとっても有益になるんですね。夏場とか、食欲減退気味の牛さんも、サイレージだと食欲が増進したりするそうですし。
で、サイロ。現在は、牧場イメージのあのサイロはあまり使われてません。替わりに、ラッピングされたロールベールをサイレージにしてます。こんなの。なんか、見たこと、あるでしょ?
ロールベーラーという機械を使ってこんな感じにラッピングし、置いておく。すると内部で発酵が進んでいく、という仕組み。機械さえあれば簡単にできるし、建物は要らんし、作業も簡単。だから、今は、こちらの方が主流で、牧場イメージのあのサイロって使わんなってきてるのであります。バンカーサイロというのもあるけど、規模が大きいので、あんまし見かけません。
あの昔ながらのサイロ、雰囲気は抜群やけど、刈り取った牧草を入れたり出したりの作業も大変。
そうそう。弊社製造部門のエース、O君は、高知農業高校に通ってた頃、南国市内の酪農家さんでアルバイトしてて、作業中にサイロに落ちて大変やった、という話をしてました。以前、その酪農家さん達との宴会にO君が参加してて、そんな話を懐かしげにして、盛り上がってた。今は昔。
でも、牛舎の前に白いロールが転がってても、なんか、絵にはなりません。だから今も、牧場風景と言えばホルスタインと、サイロ。
この置物は、ホルスタインと、風車。世の中は、イメージでまわっている。それも大切。
さあ。月曜日。コロナはコロナ。仕事は仕事。張り切って、仕事を始めよう!