唐谷、空谷、自動車道〔6311〕2020/07/26
2020年7月26日(日)薄曇り
今日は朝から雨で、お昼ごろにはかなり強く降る、という天気予報。でしたが、まだ、降ってきません。今、朝の9時半。予報では、もう、そこそこ降ってる時間帯ですが、少しお日様も顔を覗かせたりしてます。このまま降らんかったらいいのに。まだ降り始めんので、クマゼミがワシャワシャ喧しい。
で、今朝は自転車で五台山。雨の中の自転車かと思ってましたら、降らん。ので、暑い暑い。山頂まで車道を漕ぎ上がると、汗が吹き出してきます。ああ。苦し心地いい。人間って、身体を動かすことによって地球上で生きながらえてきた訳だから、身体を動かすというのは本能で、それによって快感、快楽を得るようにできてるんだと思います。ドーパミンでしたっけ。科学的にどうなのか知らんけど、苦しいくらいの運動の後は、なんともかんとも心地良い。
で、自転車なので、下りは楽ちん。
牧野植物園南園入り口から車道を少し下ったところで、撮影。こっからの風景、過去にも幾度もご紹介してきました。目の前にできつつある道路。これは高知東自動車道。右手の道路は五台山トンネルを抜けてきる道で、その南に高知南インター。いよいよ、高知自動車道の高知インターと高知東道路が、高知南インターでつながる日が近づいてきてます。
2005年に、同じアングルで撮影してるけど、あれから15年。なかなか、かかりましたねー。静かだた唐谷も、どんどん変わってゆきます。
唐谷。からたに。
この建設中の道路がカーブを描いて東自動車道へ合流する、あの場所。あの谷を唐谷といいます。その谷間から東へ切れ込んでいく谷に、濱口雄幸さんの生家。土佐が生んだ矜恃の人。ライオン宰相。こないだ、五台山の銅像のところで、濱口さんについては書きました。
僕が土佐の偉人の中で、一番尊敬する人物かも知れません。
信念。矜恃。努力。
いつも真っ向勝負で、権謀を良しとしない。
かつて、政治家は、役人上がりの優秀な人材が多かった。濱口も、東京帝大、大蔵省という経歴やけど、その優秀さが後藤新平や若槻礼次郎らの目に止まり、政治の道へと入っていった。そして、矜恃。
今も、役人上がりで官邸で蠢く連中が居るけどね。浜口が見ていたのは、この国のこと。常に、この国の将来を考えておりました。自分のこと、出世、権力者への忖度などとは無縁であった、濱口雄幸。
時々、自分を戒めるためにも、あの、唐谷の生家を訪れます。
濱口は、東京駅で右翼青年に狙撃されたのが元で、亡くなります。
その辞世の句が、唐谷の生家に、句碑となって残っています。
蜩の 姿は見えず 夕栄す
空谷
空谷は、濱口が俳句を詠んだりするときの、号。唐谷だから、空谷。
今の時代に居て欲しかった政治家、濱口雄幸。