2020年の高知駅〔6287〕2020/07/02
2020年7月2日(木)晴れ
今日も良いお天気。
写真は今朝、4:40頃の高知駅。出勤途中、少し遠回りして撮影。駅のホームには4:51発高松行きのしまんと2号が停車中で、なかなかに美しい高知駅のフォルム。
この写真は、この十字の場所、歩道橋の階段を上がったところから撮影してます。駅舎の左、ブルーのシートがかかった建設中の建物は、JR四国の「ホテルクレメントイン」。その左、郵便局の手前には、これから高知警察署が建つ予定。ここの風景も、どんどんと変わってゆきます。
現在の航空写真がこれで、1970年代の航空写真が、これ。現在の高知駅の新駅舎が営業開始したのは2008年2月26日のこと。このにっこりでは、2月25日の旧駅舎最終日の風景をご紹介してます。
航空写真見ると、以前の高知駅の駅舎は、今よりも南にあったこと、わかります。もう、以前の高知駅の姿は忘れかけ、アーカイブになりつつあるのが、寂しいっすね。
こないだから触れております、手元にある1981年の「ポケット全国時刻表」この時刻表の頃の高知駅は、こんなんでした。
さっき、高知駅に停車中の汽車は4:51発の特急しまんと高松行き、と書いたけど、これは、駅探とか乗り換え案内とかのアプリで検索してます。写真では1番線に停まってるし、アプリでもしまんと2号は1番線と書いてるから、間違いない。今はこうやって簡単に調べられるので、普通の方が時刻表を眺めることもなくなったんでしょうね。料金も、簡単検索。一発でわかりますもんね。
で、1981年の時刻表を眺めてて思い出したのでした。そうだ。列車の料金は、一生懸命距離で手計算してました。たぶん、今も同じような距離計算なんだけども、ネット検索で一瞬で計算してくれるから、時刻表の距離表示で計算する人って、いませんよね。いるとすれば、かなりのマニアだ。
では、1981年当時、高知から東京まで、国鉄で行ったらいったいいくらだったのか、計算してみましょう。ああ。この計算自体が懐かしい。
まずは距離計算。
土讃本線(今は土讃線)のページの左端の距離表示を見ると、高知から高松が159.4km。
高松宇野の連絡線にも18kmという距離表示があるけど、たぶんこれは計算から除外の別計算だから置いといて、宇野線の宇野岡山間が、32.9kmだ。
岡山からは新幹線で東京。732.9km。
159.4+32.9+732.9=925.2kmで、925.2kmの運賃を見れば良いことになりますね。時刻表の「鉄道の対キロ普通旅客運賃表」というのを見ると、921km~960kmは8,500円でした。
宇高連絡船は、370円。安いねー。
次に急行料金。あの時代、特急南風もあったけど、急行あしずりの方が便数も多かったから、急行で行くとして高知高松間が800円。特急だと1,500円だから、急行にしよう。
最後に新幹線。岡山から東京の新幹線の特急料金は5,600円だ。
ここで、割引運賃の適用があるから気をつけよう。「岡山経由で新幹線と四国の特急・急行をその日のうちに(上りは翌日でも可)乗り継がれる場合、四国内の列車の急行または特急料金が半額になります。」を忘れたらいけません。つまり、800円の急行料金が400円になるという訳ですね。
それでは合計してみましょう。8,500+370+400+5,600=14,870円也。全部、自由席で行った場合ね。
これを、今日現在でどうなのかをネットで検索すると、全部自由席の場合は19,170円でした。一瞬で表示されるのが味気ないねー。味気ない。
小学生の頃、時刻表を使って、あちこちへ旅行する計画をノートに書き、料金計算とかもやったりしてました。できるだけ速く、とか、全部普通列車を使って、とか、様々な縛りを考え出して。もちろん実際に旅行したことはなかったけど、計画をノートに書くだけで、旅行した気分になってたあの時代。だから、運賃を計算するのも、楽しかったのを、今朝、思い出しました。
こんなネットの便利な社会になると、誰が想像したでしょう。
あの頃、この列車に乗ると丁度お昼だから食堂車でカレー食べて、などと妄想を膨らませながら長大な計画を立案し、大人になったらそれに実際に乗ってみたい、と思ってたのに、実現しないまま、いつしか食堂車はなくなり、寝台特急も消え失せてしまった。
仕方ないから、また、昔の時刻表を眺めて旅行気分に浸るのでありました。マニアってーのは、しようがない。