晩鐘のジャガイモとこだわりの商品〔6238〕2020/05/14
2020年5月14日(木)晴れ!
五月晴れ。外に出て遊びたいような素敵なお天気。なんとなくコロナ出口も見えてきた気もする今日この頃なので、浮かれそうになるけど、ここはもひとつ我慢我慢。今日もまたまた会社の部屋で新聞ネタやけど、ご容赦ください。なんせ、巣ごもりですき。巣ごもりはつづきます。
今、日経新聞の文化面で「経済でみる名画」という企画、やってます。この日経新聞の文化面、なかなか面白くて、時々実に興味深い記事が載ってたりするので、好き。僕が日経新聞で一番読んでるページは、文化面。日経新聞読んでる意味があるのか?というご指摘は置いときまして、この名画。
ご存知ミレーの「晩鐘」。
昔。生まれてから中学生まで、僕は、南与力町にあった工場の社宅に住んでました。小さな木造の。その家に、ミレーの絵が飾ってあった。小さな額の、色褪せたミレーの絵の写真。あれが「晩鐘」だったと記憶します。今朝のこの新聞見て、あの小さな部屋のこと、思い出しました。今でも時々夢に見る、あの裸電球の小さな部屋。玄関入ったところがそのまま居間、というか食堂というか台所というか。その部屋の、低い天井の下に飾ってあったミレー。
なんで、そんな絵の写真が、それもかなり色褪せたものが飾ってあったのか、考えてみたら不思議。あまりにも殺風景だったからでしょうかね。
そんな訳で、僕が物心ついて初めて観た名画が、ミレーだったのであります。たぶん「晩鐘」。だからこの絵みると、懐かしさがこみ上げてくるのでありました。まあ、どうでもいいような、個人的なこと。
ミレーは、パリでペストが流行した19世紀中頃、ペストを避けて家族と共にバルビゾンという村に引越しました。そこには自然を愛する画家たちが居て、そこで暮らす中で、このような農村の風景を描くようになり、農民画家としての名声を獲得していった、ミレー。
ウィキみると、ちょいと大人の事情とかが垣間見えてて冷めるけど、とにかくこの美しい絵は、そんなペストによる移住がなかったら生まれなかった名画なんですね。
このコロナ騒動の中で、コロナがあったからこその新しい何かが生まれているのかも知れません。
ミレーが住んだ、バルビゾンの家は、これ。ストリートビューで見れます。現在コロナで閉館中。
この「晩鐘」をイメージしたのは、この界隈だったんだろうか。
でね。
この絵画にはいろんな解釈があるの、ウィキにも書いてるけど、日経新聞の視点は、なかなかの日経新聞でした。足元の籠のジャガイモに注目する。そもそも「貧者のパン」と言われたジャガイモを、美食家であるフランス人は食べんかった。フランス革命後、食べ始める。政府や教会が、資金確保のために土地を農民に払い下げるけど、それは小口の土地が多く、小規模農家が大量に生まれることになった、フランス。
英国で産業革命がおこり、大規模近代工業が確立していくのを横目に、フランスでは、小規模農業の時代が続くことになりました。
そして、時は廻り、フランスでは、大量生産とはひと味違う個性ある商品、大量生産とは一線を画すフレンチ・ブランドが生まれた、と、この記事の筆者は言う。
「晩鐘」は、そのスタートともなったフランスの小規模農家の風景だ、という視点。
この論が正鵠を得ているのかどうかは知らんけど、弊社も、大量生産とは一線を画す、ひまわり・ブランドを、つくってます。
そのひとつが、「乳搾りをした日がわかる低温殺菌牛乳」だし、そのひとつが「KEYコーヒー・オン・ザ・ロック」。それをセットにしたのが、「コロナに負けるな!巣ごもり応援セットⅡ」。この牛乳とアイスコーヒー混ぜたら、絶品のカフェ・オ・レが飲めるという宣伝告知になってしまった、今日のにっこり。ああ。
おあとがよろしいようで。