お月様は3.8cmづつ〔6231〕2020/05/07
2020年5月7日(木)晴れ
良いお天気。コロナ禍の連休も終わりました。なかなか平常には戻らんけど、一部自粛要請が解除の方向とのこと。さて。当たり前と思ってたことが当たり前ではなかった事象。これからもそんなこと、たくさんあると思う。今も昔も将来もずうっと同じと思ってることが、まったくそうではない、てなことも、あります。
お月様。
明日に満月を控え、すでに真ん丸いお月様が、浦戸湾を明るく照らす、午前4時前。若松町から弘化台へ渡る橋の上から撮影しました。ここにはいつも、3隻の漁船が停泊してます。いつもの風景。
浦戸湾は満潮。大潮。真夜中とお昼くらいが干潮で、良い具合潮が引く季節だから、コロナ野郎がおらんかったら潮干狩り絶好の季節なんだけどね。
この潮の干満、ご承知の通り、あのお月様の引力で引き起こされてます。で、その潮の干満が海水と海底の摩擦を引き起こし、地球の回転を少しづつ減速させてるのは、ご存知でしょうか。だから、地球の1日の長さは、少しづつ長くなっている。一年に0.000017秒だけ、長くなってます。
3億5千万年前の珊瑚の化石から、その頃の1年は385日、一日は23時間弱であったことが証明されてるように。
と、言うことはだ。現生人類がアフリカを出て、日本列島までやってきた数万年前は、今よりも1秒近く、一年が短かったのか。知らんかった。
そしてあのお月様は、一年に3.8cmづつ、地球から遠ざかっているのも、事実。
500億年後には、1日の長さは今の45日ほどになり、そのときの一ヶ月の長さと揃ってしまうんだって。500億年後には一ヶ月も長くなってるんだね。そりゃあそうだ。その頃には、月はずっと遠くに離れている。
いや、そもそもその頃には、太陽も地球もお月様もなくなってるけど。
ずうっと同じと思ってるけど、実は同じではない。
そんなことが、この世界には溢れている。
今日の話のネタは、高知工科大学の全卓樹教授が書いた「銀河の片隅で科学夜話」という科学エッセイの本。世の中に科学エッセイの本、多いけど、これはちょいと秀逸ですね。かなり秀逸。地元にこんな文章書く科学者がいたとは、迂闊でした。迂闊。世の中、知らないことだらけ。
世の中、知らないことだらけ。明日は何が起こるかわからない。わからないから、今、できることを頑張る。今しかできないことも、頑張る。そうやって、人類は、哺乳類は、生物は、生きてきました。
さあ。今日も張り切って仕事仕事!