知らなかった世界〔6230〕2020/05/06
2020年5月6日(水)薄曇り
昨日は仕事やったけど、今日は家でゆっくり。明日からの仕事に備え、本読んだりゴロゴロしたりして英気を養おうと思ってます。こんな日も必要。養える英気があるかどうかは知らんけど。
で、唐突ですが、最近、筋トレ始めました。と言いましても本格的なのではなくって、腕立て腹筋。自分でいくつかのバリエーションを考えて、やってます。今は、YouTubeとかで色んな筋トレのやり方が動画で紹介されてたりするみたいやけど、まあいいか、と自己流筋トレをボチボチボチボチ。
家の中でもいいけど、せっかくなので、お日様浴びながらやりたい。と、いう訳で、人の居ない、素敵な場所をみつけました。コロナ騒動なので、マスク着用で走っていきました。ここ。
例年のゴールデンウィークだと、観光客さんで溢れる高知城。そんな例年でも、たぶんほとんどの方が足を踏み入れない場所が、ここ。なので、コロナの今は、静かな静かな絶景ポイント。
ここです。
高知城太鼓丸。
県庁の裏手。杉ノ段から少し回り込んだ場所。ここには、かつて、料亭がありました。
こないだ、土佐史談会の重鎮の皆さんたちが、ここにあった料亭の話で盛り上がってたので、こないだ探索してみたんですね。
明治維新後、高知城が公園として整備されて、この場所にも料亭がつくられました。今だったら、とても許可が下りん立地ですが、当時は大らかなもの。その料亭は「花月」。
その「花月」を昭和8年に買収したのが、得月楼で、「得月花壇」という名前に変えて営業、大いに賑わったとされます。
戦後、米軍進駐で一時立ち退きするも、昭和27年より再び当地で営業した、「得月花壇」。
いつまであったのでしょうか。1960年代の航空写真には、あります。でも、少なくとも、僕の記憶にはありません。高知城は遊び場やったけど、二ノ丸と、動物園と、辷山ばかりで遊んでたので。迂闊にも、ここに料亭があったことすら、知りませんでした。世の中は知らないことだらけ。
その「得月花壇」もいつしかなくなり、今は植え込みがあるばかり。高知城観光ルートからは少し外れてるので、通る人も、いません。ストリートビューで見ると、こんな感じ。
整備された草がふかふかで、心地いい。見晴らしも、いい。なにもかもが、いい。
腕立てやって腹筋やって、腕立てやって腹筋やって、背筋やってフウフウ言いながら腹這いで顔を上げる。すると。おう。目の前。虫の目線で見た風景。こんなに見えるのか。すごい。あわてて横に置いてたデジカメを引き寄せ、腹這いのまま、撮影しました。この写真。
人間目線で見ると、こんな風景になってること、全然わからない。腹這いうつ伏せで、虫の目線で見ると初めて広がる、美しい世界。普通の芝生かと思ってたら、全然違ってた。
しかもこの花、この後、開きはじめました。知らないうちに繰り広げられていた、大自然の壮大なドラマ。
世の中は知らないことだらけ。
コロナでわかったことも、たくさん。
こんな時だから、目線を変えてみる。視点を変えてみる。
知らなかった新しい世界が、見えてくる