豊予海峡と断層とコロナ〔6196〕2020/04/02
2020年4月2日(木)良いお天気
昨夜の風はすごかったけど、今朝は良いお天気。コロナ騒動まっ最中ではありますが、今日はちょいと出張。車で行って車で帰るので、ご容赦ください。マスクと消毒用アルコールは身につけてます。どんなときでもすぐにシュッシュッアルコール。
久々に九四国道フェリー。この船は、国道197号線なのでありますね。
目的地は、大分県の九州乳業様。実に、2年ちょっと振り。いかんいかん。弊社が製造している青汁「みどり菜食健美」を、たくさんたくさん売って頂いてるのに。また、それ以外でもご一緒させて頂くことがあれば有り難い、ということもあって、こんなコロナ禍の中だけどもお邪魔させて頂きます。
朝6時過ぎに会社を出て、高速道路を須崎まで。そして国道197号。葉山、東津野、檮原を抜けて愛媛県へ。大洲へ降りて、佐田岬半島の素晴らしい景色の中を走って、三崎港。
檮原とか肱川沿いとか、四国山地の中は桜満開。あちこち、道路沿いに植えられた桜が見事見事の春爛漫。ところが、みかんの産地で暖かそうな佐田岬半島は、まだ2分咲き3部咲き。どうなっちゅうがでしょうかね。この冬から春にかけての気候、気温が関係しているんでしょうか。知らんけど。
さて。こないだ、未明の大歩危で、中央構造線のこと、書きました。300万年前にフィリピン海プレートが、真北から北北西へと進行方向を変えたことで、巨大な横ずれ断層が動き、それが吉野川の流れを変えて阿波池田の直角カーブが生じたという話。
この佐田岬半島のすぐ北を、その中央構造線が走ってます。
佐田岬半島を含めて、四国の山地が基本東西に延びてるのは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートを北へ押してるから。
で、この地図を見ると、南北も、坂出から児島半島につながる部分とかしまなみ海道の部分とかが高くなってて、その間の燧灘とか、この豊予海峡とかが低くなってる感じ、わかりますでしょうか。縦のシワシワ。これが、フィリピン海プレート北上に西向き成分が加わったことによる縦ジワなのであります。300万年前に西向き成分が加わらなかったら、瀬戸大橋もしまなみ海道も、この九四国道フェリーもなかった訳ですね。
このコロナ禍の中、こんな話、どうでもいいですか?
まあ、どうでもいいのですが、僕らは大自然の巨大なる営みの中で生きている、ということを直視しましょうね、という話でもあります。
この地理院地図、。実は、活断層図。この赤い四角の部分の活断層が、今わかってる情報のなかで、表示されてます。逆に言えば、赤くないところは、表示されていない。
佐田岬半島の北に活断層、中央構造線があるのは確かだけども、それが表示されてないのは伊方原発への忖度なんかではないよね。
話が逸れました。言いたいのは、地球でおこっていることを直視しましょうね、という話。
僕が所属している「土佐史談会」が発行している機関紙「土佐史談」のホームページでは、平成24年発行251号に、地元の歴史研究者公文豪さんが書かれた「スペイン・インフルエンザと高知県」という論文を見ることができます。1918年から翌年にかけて、地球上で5000万人が亡くなったとも言われるスペイン風邪。その、高知での状況を当時の新聞記事を中心に詳しく調べてますが、正直戦慄が走りますね。ぜひ、ご一読を。人類に対する重要な示唆が、含まれています。
さて。
写真の、海の向こうには佐田岬の灯台。
今回出張はずうっと車、一人で運転なので、唯一危険なのが、フェリー。でも、いつものような観光バスはいなくて乗客も少ないので、他の人には近寄らない。どこにも触らない(触ったらアルコールシュッシュッ)。
そして。甲板で過ごす。換気するもなにも、換気しかできん。