蘇と加糖練乳とミルクジャム〔6179〕2020/03/16
2020年3月16日(月)晴れ
なんか知らんけど、暖冬やったのに、春が近づくとダラダラと寒い。今朝も3月中旬にしては冷えたし、明日朝の高知市予想最低気温は2℃。新型コロナが暖かい気温に弱いのかどうかわかってないけど、なんとなく、暖かくなった方が収束が早い気がするから、ちょっと嫌な感じね。
そんなご時世ですが、みなさん色々と牛乳消費拡大に努めてくださってます。本当にありがとうございます。
で、そんな中で「蘇」が、ちょっとしたブームになってますねー。「蘇」。そ。
平安時代の法令集「延喜式」(984年)に、「蘇」は、「乳1斗を煎じ、蘇1升を得る」とされたもの、とあって、税として使われてました。皇族貴族が健康維持する為の薬みたいなものだったのでしょうかね。
この文献から、乳を煮詰めたもの、ということはわかるけど、実際にはどういうこのだったのかは謎に包まれたまま。レシピをちゃんと残してくれてないから。
そもそも牛乳の固形分(水分以外の成分)は12%くらい。いや、当時のことだからもっと低いか。それでも8%以上はあったと思う。だから、1斗から1升となると、水分はほとんど抜けてること、わかります。
ただ、煮詰めて水分抜いただけだと、そんなに美味しいものにはなりません。そして、高温多湿のニッポンで常温に置いておくと、日持ちがしない。
美味しく、そして日持ちをさせるにはどうするか。
仏教祭事では蜜と混ぜられて使われてたらしいけど、これだ。これ。
蜜ではないけど、ミルクに砂糖を入れて煮詰めたのが加糖練乳。ああ。子供の頃食べた、あれを思い出す。イチゴに加糖練乳。あれですよ、あれ。
あの加糖練乳は、今風にいうとミルクジャム。そう。ミルクジャムと加糖練乳って、ほぼほぼ同じものだったのだ。ご存知でしたか?
「蘇」のレシピ(想像したもの)は、クックパッドはじめ、たくさん公開されてます。それはそれで、なかなかの珍味。だけども、大人から子供まで、おいしく楽しく懐かしく食べるなら、ミルクジャムだと思います。加糖練乳。コンデンスミルク。ほら、イチゴにかけたくなったでしょ?
実に簡単に作れるし。なにより、こないだのミルクキムチ鍋と同じで、牛乳をたくさんつか合うのが、僕は嬉しい。とっても嬉しい。
そんな訳で、ミルクジャムをご家庭で簡単につくるひまわり花子のレシピを一挙公開!
はじまりはじまりー
牛乳1ℓに砂糖250gを入れて煮詰めるだけです。
ただしコツがあるんです。
弱火で煮詰めると1時間以上お鍋から離れられません。
底の厚い、直径25センチ、深さ12センチ程のお鍋に入れて、強火で
「吹きこぼれない様に、焦がさない様に」注意すれば30分以内で仕上がります。
今の季節ならイチゴに とろ~り かけたら最高ですね!
無添加の練乳の出来上がりです!
以上。これだけ。これっぱあ。
なんと簡単。でも、確かにジョワーっと吹きこぼれそうになるので、それだけは注意せんといけません。
パンに塗った緑色のは、ミルクジャムに抹茶を加えたもの。そう。そんな感じでアレンジし放題なのも、良いと思います。
なんか最近、料理ブログみたいになってきたけど、まあ、それはそれ。
こないだのミルクキムチ鍋は、なかなかの反響があったので、味をしめました。
平安貴族の滋養強壮薬。これで体力と免疫力をつけたら、もう、世の中に怖いものは、ないのである(当社比)。