川口の朝〔6120〕2020/01/17
2020年1月17日(金)晴れ
埼玉県川口市。
川口というと、僕らは吉永小百合の「キューポラのある街」を思い浮かべます。鋳物を中心とした町工場が並ぶ、庶民が暮らすような街。
荒川沿いの川口は、明治になってから、鉄、鋳物の町として発展したようです。
こないだうち、馬場孤蝶さんの「明治の東京」を読んでから、それに引き摺られるように田山花袋の「東京近郊 一日の行楽」というのを買ってしまい、読んでしまった。田山花袋さん、武蔵野の風景をこよなく愛しながら、明治後期に広がり行く東京郊外の様子を、美しくレポートしておられます。
その頃の郊外。例えばそこには十二社熊野神社の森や滝の風景が描写されてます。郊外の美観として。その場所は、ここ。都庁の横。
明治の郊外は、そんなところから始まっていた。北の郊外は日暮里あたりになる訳ですが、特別に荒川の北側、川口あたりの発展の様子も描写されてました。
閑話休題、なんで川口なのか。
川口へ来てるのは、新しい取り組み、挑戦の、関係。まだ、かなり手探りでの全く新しい取り組みなので、今回は車でやって来てます。
白い保冷車。側面に「Himawarimilk」の赤い文字。2t積みの冷蔵車を一人で運転して、昨日、やって来たのでありました。
いやー、遠かったけど面白かった。
昨日のお昼に会社を出て、川口へ着いたのは夜10時頃。早い早い。
新名神とか新東名とか、便利な道、できてますねー。新東名は、途中、制限速度120kmという区間もあってビックリしました。世の中、高知が知らない間に色々と変わってるんだ。
車を東京まで運転したのは、初めて。そんなに疲れませんでした。道、空いてるし、快適だし。
あと、ビックリしたのは山手トンネル。東京に着いて、スマホのナビが誘導してくれるに任せて川口へ向かってました。途中、道路がぐるぐる回りながら下っていく。そしてトンネル。どうやら首都高中央環状というらしいけど、東京で車の運転したのは大学生の頃以来だから知る訳もない。
そしてそのトンネル、長い。スマホのナビって、トンネルの中では現在地がわからんなって、動かんなるの、知ってました?僕は知らんかった。
スマホのナビが完全にフリーズしてナビらんなった。どこで降りていいのやらわからんので、はようにトンネルから出てもらいたいのに、出ない。長いのね、このトンネル。とんでもなく、長い。
後で調べてみたら、それは山手トンネルというトンネルで、全長18.200mという日本一長い自動車トンネルなんだって。そんなのが、あの大東京にあるんですな。18kmを超えるトンネルって、高知自動車道もビックリ。世の中、高知が知らない間にいろいろと変わってるんだ。
写真は、今朝の川口。荒川の河川敷。鉄橋を電車がひっきりなしに渡る。川向こうは東京都で、こちらが埼玉県川口市。
川口の今。吉永小百合さんが恋をした庶民の街も、今は高層ビルが並ぶ町になりました。川口市の人口はですね、約60万人だ。高知県が70万人を割り込んだ今、高知県人口が川口市人口に追いつかれる日も遠くないのだろうか。
世の中、高知が知らない間にいろいろと変わってました。