2019年ひまわり文庫、新刊大賞〔6102〕2019/12/30
2019年12月30日(月)
さあ。今日と明日。仕事はまだまだ続く、牛乳屋さん。皆さんはもう、仕事終わりましたか?どんな一年でしたか?
そんなことを振り返る、年の瀬、大詰め。
で、仕事の振り返りは明日にするとして、今日はひまわり文庫の振り返りにしてみました。そう。ひまわり文庫は、始まってから間も無く4年。毎月10冊ちょっとの新刊をご紹介してるから、この4年で増えた本は500冊以上になる訳か。しかも、ちょっと、少し、結構、偏ってますきんね。本の趣味が。
この12ヶ月の新刊で、興味深かったのを、月毎に振り返ってみるという、まあ有りがちな企画。みんな、こんなの、よくやってますから僕も。とにかく、その月で一番面白かったというか興味深かったというか、ひまわり文庫らしかったというか、そんな本を選んでみたら、こうなりました。
1月。ユバル・ノア・ハラリ「ホモ・デウス上」「ホモ・デウス下」
2月。馬場紀寿「初期仏教」
3月。内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったか」
4月。片山杜秀「鬼子の歌」
5月。白川静「初期万葉論」「後期万葉論」
6月。島薗奨「神聖天皇のゆくえ」
7月。片山杜秀「近代日本の右翼思想」
8月。大槻文彦「大言海」
9月。大久保森造・大久保森一「石積の秘法とその解説」
10月。大木毅「独ソ戦」
11月。ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン「量子力学で生命の謎を解く」
12月。許永中「海峡に立つ」
あくまで、個人の趣味です。ああ、恥ずかしい。傾向があるのやらないのやら、わからんラインナップやね。なにが多いといえば、強いていえば宗教系でしょうかね。宗教、民俗学系は大好きです。小説、読んでない訳ではないけど、少ないですきんね。
2回登場するのが片山杜秀。片山杜秀にはハマりましたねー。最初に読んだのが、もう、ツボにどかん、だったので。
「大言海」を選んだ8月は、きだみのるのあの本も、捨てがたい。かなり強烈な印象を僕に残した本でした。舞台となった村へも行けたし。捨てがたいので、右下隅に置いてあります。
そして、街を眺める視点を大きく深めてくれたのが「石積の秘法とその解説」。これ、こないだ、埋蔵文化財センターの学芸員さんとこの本の凄さを話し合えて嬉しかったです。9月は「倭の五王」とか「信長公記」とか、魅力的な本も多かったけど、「石積の秘法とその解説」には敵わない。
歴史物、大好きなんですが、月刊アワードになるとね。そうしてもマニアなものがね。
さあ。いよいよ、今年の新刊大賞の発表です。
ドキドキするね。しませんか?
どうでもいいですか?
今年の新刊大賞は・・・・・・・・
片山杜秀さんの「鬼子の歌」。
迷いました。「石積・・・」も「量子・・・」も、そして「大言海」もきだみのるも捨てがたいけど、大賞は、「鬼子の歌」。
日本のクラシック音楽を「鬼子」と呼び、その作品や作曲家について独自の視点で「勝手に」掘り下げて解説してます。僕はいつかこんな本、書いてみたい。
美術や文学などの世界では、日本の作品は、堂々と世界で勝負し、評価されている。しかしクラシック音楽はどうだ?日本人自身が、日本人のクラシック音楽を蔑んでないか?といった意味で「鬼子」なんですね。でも、導入部分から、少年時代の僕が強烈な印象を受けていたあの「赤毛のアン」の主題歌とエンディングテーマですきんねー。三善晃。驚きました。
その新刊大賞の本、なんと、今朝、ひまわり文庫にありませんでした。
そうそう。あまりに面白くて、Jr.達にも読んで欲しいと思って家に持って帰っているのでした。まだ読んでもらってないけど。なので、PCに表示しときます。
そんな訳で今年も暮れゆく。
さあ。今日も仕事仕事。仕事はまだまだ続く、牛乳屋さん。