楽しい東京2〔6080〕2019/12/08
2019年12月8日(日)晴れ
今朝も東京。朝の飛行機で、帰ります。なので早朝、4時半に起き出して走ってきました。武蔵野台地S面、つまり下末吉面堪能RUN。いやホント。東京のRUN、面白過ぎ。
このにっこりで何を書こうか、どの写真にしようか、迷ってしまいますな。
まずは芝増上寺から東京タワー。更新世台地の固くて高い地盤に、東京タワーは建てられました。
たぶん、できたときは趣きのない無粋な構築物とか言われたりもしたでしょう。
でも、歴史と年月が、東京タワーを美しい構築物へと変えてきました。歴史と時間によって、構築物は美しくなる。そんなことを思う、東京タワー。
六本木方面へ走り、飯倉片町へ。ここ。更新世段丘のポケットみたいな閉鎖空間に、小さくてお洒落な町があるの、ご存知でしょうか。
以前、紹介したこと、あります。スペイン村。昭和10年に上田文三郎さんという方が、アメリカのコロニアル・スタイルを取り入れて建築した洒落たアパートが、今もそのまま残る、町。今もお洒落なたたずまいで、意識高そうな人たちが暮らしてます。と、思います。知らんけど。
で、そこからはマップも見ずに、足のおもむくまま、麻布の小さな道をたつくりました。下末吉面は、武蔵野面よりも古い、つまり固い地盤。だから、河川によって開削された谷は深く、斜面が急であるのが特徴。なので麻布界隈の坂道は、急。そんな急坂を一気に駆け上る。一番高い尾根筋には、たくさんの大使館やお寺、マンションが並びます。
江戸時代には、大名屋敷が尾根道に門を構えておりました。そこが、今は大使館や学校や、高層マンションに。そういう文脈ね。
そんな大地尾根筋の一番高い場所に、一際高いマンションがドカン。入り口のお洒落な門には「MOTOAZABU HILLS」と書いてある。そうか、また○○ヒルズか。増えたねー。今や東京は○○ヒルズだらけ。
麻布の山のてっぺん、周囲に邪魔するものは何もない高台の上の高層マンション。
ここからは美しい東京タワーも見下ろす感じね。
まだ真っ暗い、マンション前の芝生の広場に小径があったので、歩いてみる。東京の街明かりや東京タワーを見ながら、歩いてみる。しゃれた石段だ。そこを歩いて降りる。降りる。ジャボン。
石段の下は、池だった。この写真のとこね。
だって足元、見えないんだもの。両足が、踝の上まで、冷たい水の中。一昨日東京で買った、新しいランニングシューズと一緒に、冷たい水の中に沈んでしまった冬の朝。
きれいな庭で、真っ暗い中、池の中に立つ男。完全に不審者だ。誰もいなくてよかったよかった。
冷たい朝、ひときわ、足の冷たさを感じながら、元麻布の坂を駆け降り、更にあちこちの起伏や歴史を楽しんで、ホテルへ帰りました。
足は冷たいけど、未明の東京はやっぱり楽しい。