夜景の値段〔6040〕2019/10/29
2019年10月29日(火)雨
雨。昨夜はよく晴れてたけど、朝起きてみると、雨が降ってます。
昨夜は、会社から帰りがけ、野市の三宝山を駆け上がってきました。さすがに真っ暗で、かつてスカイレストがあったあの場所まではよう上がらんかったけど、それでもすごい夜景と星空。何万ドルの夜景なんだろう、とか考えてしまったので、今朝は今一度、夜景について検証してみることにしたのであります。
飽きた人は、飛ばしてくださいね。
さて。そもそも、日本で「100万ドルの夜景」という表現が定着したきっかけは、一昨日も書いたように、昭和28年、関西電力の副社長さんが、広報誌に書いた「百万弗の夜景」というコラムだと言われてます。六甲山から見下ろした夜景に輝く電灯の電気代が、一ヶ月約100万ドルだ、という話ね。
もちろん、そもそものそもそもは、ニューヨークとかの夜景が、100万ドルの「宝石を散りばめたような」夜景とか言われてたのに関連させてのコラムだったんだろうと、思う。
それが、「宝石を散りばめた」が欠落し、日本で広まっていった、というのが、関電副社長さんの功績なのである。功績かどうかは知らんけど。少なくとも、高浜町との関係でゴタゴタしてる今の幹部たちに比べると、功績、あります。
で。その当時と今では電力の消費量も電気代も違うから、今の六甲山から見た夜景の電気代はというと、想像もできません。
そこで想像できる範囲で、計算してみた、静かな静かな雨の朝。いや、本当に仕事も忙しいんですけどね。それはそれ。
さて。一般的な都市の夜景となると、住宅だけではなくて企業や施設などの灯りも入ってしまうから、電気代は、電力会社でないと計算のしようもない。そこで、基本住宅ばかりの団地で考えてみることにしました。いつも駆け上がる潮見台ニュータウン。
こんなページがありました。「2人以上で暮らしている一般家庭」の電気代平均額。よしよし。では、潮見台の世帯数と人口を調べてみよう。高知市のホームページから、2019年10月1日現在の人口統計をダウンロードしてみました。潮見台1丁目2丁目3丁目を足すと、世帯数1,321で人口3,267人。1世帯平均2.5人。
これを、さっきのページに照会してみると、2人暮らしと3人暮らしの丁度中間、ということになるから、10,290円だ。
これに世帯数の1,321を掛けると。
13,593,090円。
今、1ドル108.953円だから、ドルに換算すると。
124,761ドル。
これにより、潮見台は12万ドルの夜景であることがわかりました。どうでも良いですか?
写真は今朝、4時半過ぎの潮見台を伊達野から見上げてみました。住宅地だけあって、この時間は電気ほとんど点いてません。寝てます。
どれくらいでしょうかね。1万ドルくらいでしょうかね。
でも考えてみると、電気代のうち電灯代って、そんなに多くないんではないでしょうかね。冷暖房代とかが高そうだし、冷蔵庫とか洗濯機とかテレビとかもある。
調べてみました。
エアコンとかを電気で利用してる場合、照明は13%くらい。そういったものに電気を使ってないケースで19%くらいなんだって。今はネットになんでも書いてる。嘘かホントかは知らんけど。
と、言うことは、厳密に言えば潮見台は、空調が要らない今の季節、124,761×0.19=23,705で、2万3700ドルの夜景、となる訳か。
この夜明け前の写真だと、2000ドルくらいっしょうかね。
なんか、結構、安いね。