命名ルール〔6026〕2019/10/15
2019年10月15日(火)晴れ
写真は、今朝、4時前の住吉通電停。とさでん交通(なかなかこの名称には馴染めんけど)の電車の停留所。ここは住居表示で言えばたぶん南国市篠原。でも、篠原という停留所がこの西にあるので、篠原という停留所名はつけられない。
で、住吉通。
住吉通というくらいなので、停留所横の、この南北の道が住吉通というストリートである訳です。
さて。
土電の電停(こう呼んだ方が、しっくりね)の名称に、○○通というの、たくさんあります。通常、駅名とかバス停名とかは、その駅や停留所が所在する場所の地名か、その近くにある施設「前」などとすることが一般的ね。この一つ東の停留所が「東工業前」であるように。
ところが土電の停留所の場合、そのどちらでもない「通」がつくケースが多いこと、ご存知でしたでしょうか。
そもそも、ここが何故、住吉通なのか。これは以前にも書いたこと、あります。この道をまっすぐ南へ行くと、船岡山という小山に突き当たります。今は外側だけになってしまった船岡山。その山に鎮座ましますのが住吉神社さん。船岡山の住吉神社さん、というくらいなので、海や航海安全に関係するお宮さんであることは、わかります。藩政期には、殿様もご来臨される奉納相撲が行われてたことでも有名。いや、有名だった。
もちろん今でも地元では尊崇されてる訳だが、地元以外では、そんなに知られていない住吉さん。でも、その住吉さんへとつながる停留所だから、ここを住吉通としたのでありました。これ知ってる人、少ないよね。
同じような例に、文珠通。ここね。文珠通行きの電車も多いから、文珠通という電停があることは、高知市民なら誰でも知ってると思う。でも、なんで文珠通なのか、と考えることは、あんまし無いと、思う。これも以前に書いたけど、文珠通電停からまっすぐ南へ行くと五台山に突き当たります。突き当たった近くの遍路道を登っていけば、そこは名刹竹林寺。そしてそのご本尊が文殊菩薩。だから、文殊通。なかなかこねくりまわした感満載ですが、とにかく文珠通。
小篭通は、北へ行くと小篭。これは近いけど、領石通とか介良通とか田辺島通とかは、かなり遠いよね。でも、その停留所からの道が、そこへ繋がってるのであります。
蓮池町通り、県立美術館通、八代通、グランド通なども、そこにつながる道のことで、そこが八代であったり蓮池町であったりする訳では無いことに、注意が必要だ。
旭駅前通りと大橋通は、一般的に使われてる道の名前だから、これはまあ、普通。あと、桟橋通は、その町名なので、上記のルールには該当しません。
土電の電停の命名ルール、なんとなくわかってきたでしょうか。通常の駅名、停留所名との違い。電車というのは特別なインフラで、そのインフラがどこに繋がってるか、ということが重要であった、という訳ですな。週明け早々からどうでも良いけど。
ちなみに、千葉県佐倉市にユーカリが丘線というAGT路線があって、そこの駅名を見てみると「女子大駅」「中学校駅」「公園駅」。
これでは、まるでバス停の名前の付け方ではないか。で、女子大駅は、女子大キャンパスができる予定だったから女子大駅にしたけど、結局女子大キャンパスはつくられず(セミナーハウスはあるらしい)、女子大がないけど女子大駅、というオチまでついてる、愉快なユーカリが丘線。
命名ルールというのは、色々あって、面白い。
さあ。そんなことより良いお天気。今週も気持ち良く仕事仕事!