五台山でぞんぞん〔5994〕2019/09/13
2019年9月13日(金)小雨
まさかの小雨。
天気予報見てなかったので、雨が降るとは思うてませんでしたね。思ってましたか?
昨日も走って帰宅。昨夜はですね、帰りがけに五台山を駆け上がりました。標高140m。なかなか苦し心地よい、高低差RUN。で、今朝は自転車出勤なのですが、小雨。そんなに暑くもなくて、身体を小雨で洗い流しながらの出勤は、心地よいね。
ここは青柳橋西詰。青柳橋の向こうに五台山。今はもう一本だけになったテレビ塔が、ちょっと寂しい。地デジになって、テレビ塔ではなくなってるけど。
昨夜は暗くなってから、五台山南側の車道を駆け上がりました。一方通行の逆走ね。
五台山、幾度も幾度も、いろんな角度から書いてきました。古くは大島という浦戸湾内最大の島で、信仰の島として、信仰の山として、古来より親しまれてきました。
筆山ほどではないけど、山中にはお墓がたくさん。古い古いお墓も、あります。伊達兵部さんの墓所みたいに、立派なお墓も多い。そんな山中を、夜、走る。
実は、五台山の車道って、街灯がないの、知ってますか?
そう。月が出てなかったら、結構真っ暗。木々が覆いかぶさってるような場所は、真っ暗なトンネルみたい。その、暗い森の中から浮かび上がる、たくさんの暮石。
そう。夜の五台山は、結構、ゾンゾンします。僕はそういったものにとてもとても鈍感なんですが、五台山は、なんかぞんぞん。
ゾンゾン。ぞんぞん。これってみんな、使いますよね。土佐弁なのかどうなのか。県外の方も、ぞんぞんするんだろうか。
そこでGoogle検索を見てみると、ぞんぞんするのは、土佐のひと。鳥取ではぞんぞがはしる、などという表現もあるみたいですが、ぞんぞんは、しません。
「五台山を真夜中に走ると、なんか、ぞんぞんする。何か居るちや。山中のあちこちに。」
つまり、まあ、寒気がする、みたいな意味ね。
そして、僕の好きな「大言海」を調べてみました。
ぞんぞんはないけど、ありました。ぞんぞ。
「ぞんぞ」は、古来日本で使われてきた、由緒ある言葉なのでありました。
ぞん-ぞ(副)
寒気グチ、又ハ、恐怖タル時ニ云フ語。ゾクゾク。
源氏冷泉節(正徳近松作)「御頭痛ノ気味有ッテ、ぞんぞト、寒気ナドハ参ラヌカ。」
なるほど。大槻先生は、やはり近松が大好きなんですね。
ぞんぞんは土佐弁だけども、ぞんぞは古くからの標準語だったのか。ただ、大言海にちゃんと掲載されてるとは言え、今も「ぞんぞ」が標準的に使われてるのかどうかは、知りません。
小雨に濡れて、自転車出勤。会社に着いたら、ちゃんと身体を拭いて、着替えます。そうしちょかんと、風邪ひいたりしますきんね。
風邪ひいたら、ぞんぞん。