作曲とヤギと、築地の今〔5972〕2019/08/22
2019年8月22日(木)曇り
東京も、暑い。蒸せます。
昨日、やって来ました。東京ビックサイトで昨日今日と開催の、アグリフードEXPOが、主たる用件。弊社が瓶詰めして販売しているヤギミルク。その生産者の川添ヤギ牧場さんが出展されてて、そのお手伝いに来てます。
ヤギのフレッシュミルクというのは珍しいので、たくさんの方が試飲し、美味しいと言うて下さっておりますね。
昨夜は、その川添さんを誘って新橋ガード下の炉端焼きで一杯。
川添さんは、この度、広島大学大学院博士課程の社会人コースで、ヤギの勉強を極めることが決まってます。日々是勉強、とは言うけど、すごいっすよね。ミルク成分のこと、ヤギの飼養管理のことなどなどを勉強して博士論文を書く、という話。すごい。
ところで、「博士課程」というくらいなので、すでに「修士課程」は修了している訳だ。川添さんは。
ここからが、更に、すごい。
川添さんが修了した修士課程は、作曲について。
そう。作曲。作曲なの。
川添さんは、クラシック音楽の作曲家を目指して大学に進み、最終的には高知大学の修士課程で作曲についての修士論文を書いて、修士さまになっておられたのでありました。
最近、片山杜秀さんのクラシック音楽評論に嵌って、数十年ぶりにクラシックを聴いたりしてたし、日本の作曲家についても少し詳しくなってたので、そんなこんなを色々と話した新橋ガード下。
松村禎三の弟子である、と知って。ビックリしました。ガチでした。川添さん。
で、博士課程はヤギ。なんという大転換。いや、作曲でヨーロッパへ留学してたときにヤギミルクに出会ったことが、今のヤギ農家への道のルーツになっているとのことだから、繋がりがない訳ではないけど、それにしても、だ。
そんなこんなとヤギのこれからの話をして、ホテルへ帰りました。今日も10時からビックサイト。
朝、久々に隅田川から築地を走ってきました。朝築地。
築地市場は、大規模な解体工事をやってました。場外もすっかりと風情が変わり、閉めた店舗もちらほら。それでも、以前と変わらず営業してる店も多くあって、ちょっと、ホッとしました。
今朝の朝食は、僕の築地の原点、きつねやさんのホルモン丼。安定のホルモン丼。この店は、以前と変わらず賑わってて、豊洲移転を感じさせない佇まい。おばあちゃんもお元気でした。
でも、もんぜき通りの入り口にあった深大寺そばのお店は食料品店に変わってて、時の流れを感じました。
正門は工事車両の出入り口になり、その脇から撮影したのが、この写真。ここに、かつて、築地市場がありました。
つわものどもの、夢の跡。