砂糖を加へず、熱湯に混じて〔5971〕2019/08/21
2019年8月21日(水)薄曇り
あづい。蒸せます。気温も湿度も高い、寝苦しい夜でした。
暑い朝、地獄のように熱いコーヒーを飲むのも良いけど、今朝は氷を浮かべたアイスコーヒーにしました。暑いんだもの。
弊社では、キーコーヒーさんのブランドで、チルドのアイスコーヒー、製造してます。しかも、ボトル。900mボトルのチルドのアイスコーヒー、というのは、たぶん全国でも弊社だけしか作ってないと、思います。
まず、ペットボトルとかではなく要冷蔵のチルド、というのが、ミソ。コーヒーですが、みそ。
レトルト殺菌とかでコーヒーのせっかくの香りが飛んでしまわないようにしてる訳です。だから、ペットボトルとかとは全然風味が、違います。チルドのアイスコーヒーは、1000mlの紙パックとかのが多いけど、これは敢えてボトル。理由は、風味、香りを飛ばさないようにするため。
実際、かなりのクオリティーだと自負してます。
加糖の炭火焼コーヒーと、無糖のコーヒー・オン・ザ・ロックがあって、今朝は無糖の方。うーん。安定のうまさ。夏の朝はこれに限るね~。
こないだ、大言海の「カフェー」という項目が見当たらんかった、という話、書きました。では、コーヒーはどうなのか。明治期に編纂されたとは言え、さすがに、コーヒーはあるんではないかと思って調べてみたら、あった。ありました。まだ、日本人がそんなに飲んでなかった時代のコーヒー。
コオヒイ
珈琲
咖啡
咖啡の樹の種子を乾したるを、炒りて砕きて、細末にしたるもの、砂糖を加へ、熱湯に混じて飲むものとす。色、赫黒にして、一種の香氣ありて、少し苦みあり。カッフェイ。此樹は、熱帯地方に生ずる常緑の灌木にして、・・・・・
本文はカタカナ表記なんですが、めんどくさいのでひらがなにしてます。
砂糖を加え、熱湯に混じて飲むもの、だそう。砂糖を加えるのが一般的だったみたいですね。珈琲という漢字が「口へん」になってます。中国語では今もその漢字なんだそうだけども、日本でも昔、その漢字を使ってたことがある、という証左は、大言海にありました。どうでも良いけど、カッフェイだ。
コオヒイの右の方に「コエンドロ」という項目がありました。それも、かなり長い説明文を擁する項目。コエンドロ?知らんぞ。
読んでみると、どうやらコリアンダーのことだ。古名、コニシで、和名抄にも出てくるというから、日本でもとっと昔から使ってたんですな、コリアンダー。パクチーとコリアンダーって、一緒なんですかね。知らんけど。
学生の頃、台湾へ友人と旅行し、自転車修理屋さんで購入した中古自転車で一周した、てな話をこないだ書きました。あの当時、通りがかった街々には屋台があり、それこそ色んなものが屋台で食べれるようになってて、僕らもかなり重宝しました。で、肉団子とか麺類とか食べる訳だけども、その香りが、日本ではお目にかからないもので、独特でした。今考えると、パクチーだ。
あの頃、日本ではパクチーなどというものは流行ってなくて、僕ら学生は知らんかった。
でも、日本でもコエンドロとして利用されていたんですね。大言海は、色んなことを教えてくれます。
今朝は、咖啡の樹の種子を乾したるを、炒りて砕きて、細末にしたるもの、砂糖を加へず、熱湯に混じて、ぷれーと殺菌し、冷やしてボトルに詰めしものを、飲んできました。おいしかったです。