氣ブリテ、幽微(カスカ)ニテ、明カナラズ〔5940〕2019/07/21
2019年7月21日(日)曇り
会社に来てます。昨夜、走って帰ったので、今朝はそのまったくの逆ルートを走って会社へ来てみました。朝っぱらから心地良いです。
昨日は、会社から東部自動車道空港インターへ、そして東部自動車道に沿う道を、なんこく南インターのところまで走りました。そして。
ちょっとわかりにくいルートなんですが、インター近くから向山の方へと上がっていく道を駆け上がる。駆け上がる。ここまで駆け上がる。
こっからは、かつて尾根道だった山道へと入っていく訳だが、今は高速道路によって寸断されたので、誰も通らない道になってしまってます。つまり、藪。
その藪を漕ぐと、尾根道へとでます。ほとんど誰も歩いてないから、蜘蛛の巣が多い、少し荒れた山道をずんずん進むと、バラの多い藪を通ってここへ出ます。何やら知らんけど鉄塔が立ってますね。こないだ通ったときよりも一層と藪が成長し、スパッツ履いて対策しちょっても、かなりバラに引っかかれてしまいました。それもまあ、藪漕ぎの醍醐味ではあるね。まあね。痛いけどね。
そしてそこから潮見台ニュータウンに沿って駆け上がり、鉢伏山へ。だんだんと日暮れてくるので、かつて米軍上陸に備えて要塞化されようとしていた山は、不気味な様相を増して参ります。そんな山、塹壕とか通信壕とかの散在する山をしばらく走ると、鉢伏山山頂。標高213.4m。山頂近くには、荒れ果てた石鎚神社さんや大山祇神社さん。どちらも、チャートの巨岩を御神体のように抱え込んでるので、そういった信仰の山であること、わかります。
で、そこから、それこそチャートの巨岩信仰である岩屋観音さんを通り、薬師堂の方へと駆け下りたのが、昨日。
でですね。今朝は、その薬師堂のところから昨夜とまったく逆ルートを走って、会社へと来た訳です。鉢伏山頂は、靄の中。
氣ブリテ、幽微(カスカ)ニテ、明カナラズ
大言海だと、こんな感じの表現でしょうか。そんな山頂近く、撮影してみました。チャート、多いでしょ?
そう。この山頂付近はチャートの巨岩が多くて、太古の昔から、信仰の山でありました。この山の北西麓には朝峯神社さんが鎮座ましますが、その御神体は大きな女陰石。これも、たしかチャートでした。そんなチャート山の南側斜面は石灰岩で、稲生の石灰山となってます。石灰岩とチャートの山。靄に霞むこの風景は、まさしく、神の山。
石灰によって稲生は栄え、たぶん、その石灰を肥料として利用することで、この山の西側で二期作が始まった、という歴史。
今朝は、もう黄金色に稲穂を垂らした稲が、早く刈って欲しそうに広がってました。今日あたりから、高知では稲刈りが始まります。