明見川、起点?〔5929〕2019/07/10
2019年7月10日(水)雨
昨日も走って帰りました。南国バイパスの北側、農道とかをくねくね走って。で、南国市篠原で南国バイパスに出て、すき家のところから、明見川の土手を走りました。舗装されてない砂利道で、草ぼうぼうですが、走れんことはありません。
今朝は自転車で、雨の中を走って出勤した訳ですが、その、すき家の北側で撮影したのが、この写真。この場所ね。
Googleマップだと「舟入川」になってます。でも、僕らは「明見川」と呼んでるし、どうやら高知県庁としての正式名称も、「明見川」。
地理院地図でみると、この場所。ここで撮影してる訳で、治水地形分類図を見たら、物部川の伏流水が東南東から流れてきて、湧き出している様子が見て取れます。県の分類では国分川水系だけども、源流は物部川の伏流水という訳だね。
さて。ここで大問題が発生したのである。
この、明見川の橋に取り付けられたプレートをご覧いただきたい。「明見川 起点 高知県」と書かれている。これを見て、おかしい、と思った貴方は、なかなかディープなにっこり読者だ。残念ながら。
えーと、何がおかしいかと言うと「起点」。
高知県が整備している河川には、「起点」と「終点」がある。あります。今まで、介良川終点とか、竹島川起点とか、江ノ口川終点とか、芳原川終点とか、本江田川終点とか、とにかくいくつもの河川の「起点」「終点」を書いてきてます。
そして、「終点」が川の流れ始めで、「起点」が下流端である、というのがルールだった。それは絶対的な、ルールなのだ。
ところが、ここに書かれているのは「起点」。起点が「下流端」の意味であれば、こっから上流、つまり南国バイパスを渡って吾岡山の南を流れる水路が明見川ということになるけど、それは、違う。そもそも明見川という名称は明見という地区を流れているから明見川である訳で、こっから向こう、つまり下流、つまり西北西川が明見川であることが疑いの余地も、ない。
つまり、ここは今までのルールに従えば「明見川 終点 高知県」であるのが、正しいはずだ。県は間違いを犯すのか?
今一度、確認してみた。高知県が作成した「国分川水系河川整備計画」という文書が、あります。暇を持て余している方は、これの21ページを見てみよう。
明見川の上流端は、まさしくこの写真の場所で、下流端は舟入川合流地点とかいてある。
そしてその下に「金谷川」というのがあるけど、その上流端は中秦泉寺で、ここだ。以前にその場所で撮影したのがこの写真。上流端に「金谷川 終点 高知県」と書いてあるのがご確認いただけただろう。
この捜査より、このプレートの「起点」は「終点」の間違いである、という衝撃の事実が判明したのである。どうでも良いですか?
名称が違う、と言えば、河川の名称は、同じ川でもその流域によって呼ばれる名称が違ってきたりします。これはもう、当たり前。
でも、Googleマップの舟入川は、ちょっとヘン。
高知県土木部が「明見川」としている川に「舟入川」とあり、その合流地点から「舟入川」の上流域に「船入川」とある。普通の意識として「舟」と「船」を比べたら「船」の方が大きそうで、川が狭くなる上流が「船」で、広くなる下流域が「舟」というのもおかしな話だし、スッキリしないものが、あります。
どうでも良いですか?
河川の名称問題については、また、時間がある時にじっくりゆっくりまったり考察してみたいと思います。どうでも良いですかね。