善意の国〔5884〕2019/05/26
2019年5月26日(日)晴れ
今日は、高知市内の小学校、運動会をやってるところ、多いみたいです。朝9時頃、たくさんの家族連れが、リュックを背負ったり折りたたみ椅子を持ったりして、歩いてました。なんか、ホッコリする風景。僕らにも、そうやって子供の運動会にいそいそ出掛けた時代がありました。運動会で活躍するJr.達ではなかったけど、それはそれとして、いそいそと。
今年4月の初旬。国道33号を走った先にある、花の里のこと、書きました。山の斜面の集落に、たくさんの花桃。まさしく桃源郷のような風景が広がってました。
近年、いろんな花の季節に、いろんな場所で、それぞれの花の風景を楽しめるようになってきましたよね。花ってえのは、一朝一夕で風景ができあがるものではない。何年も何年も、地道に、丁寧に、大変な作業を厭わずに続けて続けて。そうしてようやっと、素敵な風景ができあがってくる。
今、高知のあちこちで、そうやって育てたキレイな花の風景が見れるようになってきました。
どの風景も、そこに住む人たちの、少しでも人を喜ばせたい、という想いから始まったもの。個人のお家であったり、農業用水の水路沿いであったり、耕作しなくなった畑地であったり、農閑期の畑であったり。最初は小さな、個人的な楽しみから。それがいつしか見事になり、評判となって口コミで広がり、人々が楽しみに集まってくるようになる。
この順番。この順番が、良いね。よさこいも、ひろめ市場も同じこと。最初は、自分たちが楽しむことから始まる。小さく。それがいつしか評判となり、人が集まるようになる。
ここは池川。仁淀川町と言われても、仁淀村と吾川村と池川町では全然違います。だから、仁淀川町で、バラが素晴らしい場所がある、と言われてもピンときません。ちゃんと、池川と言うてくれんとね。そんな訳で、池川町の町役場があった横を上がっていくと、3軒の民家が、とんでもなく素晴らしいバラ園をつくって開放してくれてるの、ご存知でしょうか。これは、すごい。本当に、すごい。
3軒が、競い合うようにして、それぞれ個性的なバラ園をつくってます。今、見頃。ちょっと見頃過ぎたかも知れんけど、夥しい種類のバラが、その馥郁とした匂いとともに、僕らを和ませてくれる。ここも、最初は個人の家で、個人の楽しみとしてスタートしたもの。それがもう、こんなんですもんね。
秋にはにコスモス。3月になると雪割桜。ソメイヨシノ。お花見が終わると、4月は花桃。5月がバラ園。6月に紫陽花。紫陽花も、各地で見事な紫陽花が見られるようになりました。僕の一押しは、春野の六條八幡宮さんでしょうかね。
そんな風に、季節が過ぎてゆく、日本の風景。それぞれの地区の、それぞれの皆さんの善意が、文字通り花開く風景。
お世話してくれているおんちゃんおばちゃんの話を聞く。その善意にあふれた話を聞くだけで、嬉しくなる。
この国は、善意の国。