筆山から岡豊山〔5864〕2019/05/06
2019年5月6日(月)晴れ
10連休だったという方々も、今日で最後。いかがでしたでしょうか。僕にとっては、結構有意義に過ごせたGWでした。10連休は関係なかったけど。
昨日は、ブラタモリ裏トークも無事終了。1時間20分くらいでしたでしょうか。喋らせていただいたのは、僕が案内人に指名された経緯とか、タモリさんや近江アナウンサーのひととなりとか、ロケ現場の雰囲気とか、NHKの凄さとか、いろんなこと。
スタッフから一番言われてたのは、この番組はタモリさんの素のリアクションを楽しむ番組なので、絶対にタモリさんにネタバレしないこと。事前に、タモリさんにネタがばれては面白くないから、気をつけてくださいね、ということでした。そう。テレビで見るタモリさんの反応は、まさしく、事前に何の情報もない、素のリアクションなんですね。だから、面白いんだと納得したことでした。
まあ、あんなことやこんなこと、喋りました。が、後半は僕の地形に対しての思いを溢れ返らせてしまった。聴いて下さったみなさんは、どうだったんでしょうかね。このにっこりひまわりでは幾度か書いてきた、この高知の城下町形成と地形の関係。2万年前の地形が、一豊の城下町建設を規定している、という例の話ね。
2万年前、今よりも100m以上海水面が低かった時代の、ウネウネした地形から、現在の高知市の街並に至るまでの、あの歴史だ。
紀貫之の時代は、ほとんどの今の市街地は浅海底であった。
そんな風景を想像してみる為に、今朝は、筆山を駆け上がってきたのであります。
今日も色々と用事があるんですね。朝、7時前には家を出なければならん。そこで、4時過ぎに起き出して走りました。鏡川沿いを走って潮江天満宮さん。未明の誰も居ない天神様に、じっくりとお参りしてから筆山の車道を一気に駆け上がる。そして、頂上。頂上の展望台の上から、高知の城下のツインタワー、トップワン四国とホテル日航高知旭ロイヤル様方面をズームで撮影してみました。5時過ぎの風景。
この眼下の界隈は、一豊さんが城下町を建設した頃は、ほぼ、湿地帯。そこに灌漑施設をつくり、堤防を構築し、水路を走らせて街をつくる。当時の土木技術に思いを馳せる。
おっと。旭ロイヤル様の向こうに見えるのは、岡豊山ではないか。あの独特の山容は、そうだ。岡豊山だ。長宗我部氏が本拠とした、岡豊山。
この筆山は、戦国期、森氏の居城があった山だ。土佐の戦国七雄の一人に数えられる、森氏。
こんな感じで、敵対したり同盟したりした豪族同士が、向かい合っていた戦国時代。眼下に広がるのは、浅い海と湿地帯。
走る。駆け上る。風景を観る。
そんな日常から、想像力を膨らませ、思いを馳せるのは、楽しい。そんな風に、僕のGWは過ぎてゆきました。