「あの頃」が良かったのかどうかはわからないけど、ちょっと羨ましい〔5791〕2019/02/22
2019年2月22日(金)薄曇り
今日の高知新聞。真ん中くらい。文化とかを紹介するページに「高知にマッチがあった頃」という連載が昨日から始まってます。今日で2回目。
恥ずかしながら、今朝のは、僕が書きました。とは言え、突然頼まれて書いたのはもう随分前なので、すっかり忘れてた。そうそう。書いた書いた。
ひまわり文庫1月の新刊でご紹介した「マッチと街」。サブタイトルが「マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった」。
昔、純喫茶や居酒屋、食堂には、かならずお店オリジナルのマッチがありました。そんなマッチを収集していた人が居て、そんなコレクションを、そのお店や街の風景とともに紹介した本。こういうセンス、好きです。収集されたマッチは1950年から1990年のものだと言います。すごい。
本の帯にはこんなこと書いてある。
「あの頃が良かったのかどうかはわからないけど、ちょっと羨ましい。」
あの頃の、なんとも表現のし難いエネルギーを思い出す。純喫茶。音楽喫茶。居酒屋。カクテルバー。ジャズバー。スタンド。スナック。ラウンジ。キャバレー。
マッチとともに、あの、今のような便利なツールはなくても活気、元気、エネルギーに満ちてた高知の街を思い出す。この帯の最後にはこうある。
「街は、今よりもずっと濃かったのです。」
そんな濃かった街のマッチとともに、そのお店や風景を紹介する連載の最初が、葉牡丹。そう。このにっこりでは幾度紹介したかわからない、僕や酪農家さんや皆んなが愛してやまない、葉牡丹。どういう訳か、僕が葉牡丹を愛していることを知った編集者さんが、突然電話をかけてきたのでありました。去年のこと。もう随分前だ。
とは言え、そんなに時間をかける訳には参らんので、去年、短時間で一気に書いたものです。このにっこりひまわりを書くような感じで。いや、お恥ずかしい。勢いだけで書いた文章になってしまった。
この表題「僕らの酒文化の源泉」は、編集者のTさんがつけてくれたタイトル。
マッチで紹介されている他のお店と違って、葉牡丹は、その昭和の活気、元気、匂いをそのままに、今も営業しているお店なので、ノスタルジックな内容にはなってません。
ともあれ、すっかり忘れてたけど、お暇な方だけお読みください。
さあ。僕はといえば、仕事仕事。