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椿、海石榴、海石榴市、歌垣〔5761〕2019/01/23

椿、海石榴、海石榴市、歌垣

2019年1月23日(水)晴れ!

本社棟の前には、サザンカだけではなくて椿も植えられてます。サザンカは、花びらをハラハラと散らすけど、椿はこんな感じでボトリと落ちる。

なので、江戸時代の武士は、首が落ちるのを連想するので嫌った、という話があるけど、それは幕末明治以降、つまり世の中に武士が居なくなってから創作された話にかありません。そんな話、多いよね。日本の、明治以降に創作された文化や考え方が、あたかもその昔からの日本の伝統であった、かのような話。気を付けんといけません。

 

このにっこりでは幾度かご紹介してきた「椿三十郎」では、武士の家にちゃんと椿の木が植えられています。それにしてもあの最後の場面の凄さは、映画史上に残るものだと思う。思います。

 

椿。海石榴とも書かれて万葉集とか日本書紀にも登場する、古くから日本にあって愛されている、花。いや、日本書紀とかの海石榴が現代の椿なのかどうかは、確証がない話らしいけど。

海石榴で思い出すのは海石榴市。つばいち、と読む。

以前、奈良県の桜井駅から山の辺の道、巻向、箸墓古墳などをたつくったとき、海石榴市界隈も歩きました。

海石榴市は、古代日本で最大級の市場。大和川が奈良盆地に流れ込む地点であり、大和と河内を結ぶ東西の道と、南北の山の辺の道が交差するという交通の要衝。そこに市が立てられ、人や物の交流が行われたのでありました。

日本書紀では、古くは5世紀頃に海石榴市の記述があるそうで、そりゃあもう、古い。

 

その海石榴市の海石榴が椿なのかどうかは、知りません。でも、関係はあるんだろうね。

海石榴市をネットで検索すると、万葉集の歌と歌垣の話がでてきます。歌垣か。男女の出会い、そして求婚などを、歌のやりとりの中で行なっていく歌垣。万葉集の、有名な歌が、これ。

 

紫は 灰指すものそ 海石榴市の 八十のちまたに 逢へる児や誰

 

紫の染料は、灰汁でつくるものなんだそう。で、その灰は、椿の木を燃やしてつくる訳だ。その椿と海石榴市をひっかけて「紫は灰指すものそ」を「海石榴市」の枕詞みたいに使ってます。で、そんな海石榴市は四方八方からの街道が交差する場所、八十のちまたであり、そこで出逢った貴女は、いったい誰なんでしょうか?てな感じの歌でしょうかね。

 

この歌からわかること。

海石榴はやっぱし椿であり、海石榴市にはおそらくたくさんの椿が植えられていたのではないか、ということ。

纏向は、諸説あるけど邪馬台国の本拠があった場所ではないか、という話が有力になってきてます。少なくとも、ヤマトの国の中心は、そこにあった。その近くの交通の要衝に開かれた海石榴市。古代日本で一番賑わってた場所なのかも知れない。

そんな賑わいの場所の象徴であった、海石榴。椿。

 

椿は、古くから日本人に愛され続けてきたのでありましょう。武士が忌み嫌ったこともなくね。

明治以降の創られたイメージ、流言には気を付けよう。


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