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今日のにっこりひまわり

樋口一葉〔5759〕2019/01/21

樋口一葉

2019年1月21日(月)晴れ

月曜日なので、4時半に出社。一仕事こなし、新聞を読んで、高知駅へ。今日は本州方面へ出張なので、朝、7時高知駅発の南風に乗りました。今、その車内でこの文章を書いてます。汽車の車内で、パソコンを使った仕事をバリバリやろうと思って来ましたが、なんと、PCのバッテリー、充電が少なくなっているではないか。電源ケーブル持ってきてないし。

 

まあ、ともあれ、まずはにっこりひまわりね。

今朝の高知新聞。樋口一葉の直筆原稿がオークションに出されて2100万円で落札された、という記事。なるほど。記事では「予想を上回る」と書かれているけど、マニアにとってはそれくらいの価値はあると思う。すごい。樋口一葉直筆は、すごい。

 

このにっこりでは、幾度か、高知の生んだロマン派の文学者、馬場孤蝶のことについて書いてきました。その馬場孤蝶も、一葉を応援したひとり。

明治の女性、一葉は、強くて、儚い。その才能を皆に愛されながら、女性として強くたくましく、人に頼らず毅然と生きてゆく。人間としての誇りを大切にしながら。

 

中流家庭で生まれ育つも、父の事業の失敗などもあって、少女時代から戸主として一家を支える。父は、一葉の文才を見抜いて一流の教育を与えていたので、その才能を、一家を支えるお金に替えていこうと必死に頑張る、一葉。

特に、明治29年に肺結核で亡くなるまでの14ヶ月は「奇跡の14ヶ月」として有名で、「おおつごもり」や「たけくらべ」などの傑作が、その奇跡の14ヶ月に書かれている。

 

「たけくらべ」は、一葉が一時期雑貨商などをやりながら暮らした新吉原が舞台。その場所には今、一葉記念館ができていて、2015年10月に江戸散策ランをやった際に偶然通りかかって拝観しました。

そこには、深い仲になっていたと言われる平田禿木との関係や、師事した半井桃水関係の文書などが展示されてたけど、馬場孤蝶関係のものは、なかった。僕は、馬場孤蝶も、一葉と結構深い関係があったのではないか、と睨んでいるのではありますが。

 

ともあれ、森鴎外や馬場孤蝶などに高い評価を受けながらも、生活は貧しかった一葉。原稿料の前借りをしたりしてます。

 

「たけくらべ」は、7回にわたって発表された作品だけども、明治29年に「文芸倶楽部」へ一括掲載されることに、なる。その際に一葉自身の手によって清書された原稿が、今回のオークションのものなんだそう。借金の担保として編集者に預けられていたもの。

一葉の直筆。

 

美人で才能のあった一葉は、いくらでも、男に頼って裕福に暮らしていける選択肢はあった。しかし、文学者としての誇り、女性としてのプライド、人間としての矜持が、それを許さなかったんだと思う。

その短くも強い、そして儚い生き様は、その小説の美しさとともに、僕らに感動を与えてくれる。だから、今、2100万円。

 

久々に、一葉作品、読んでみたくなりました。


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