空の上の冬、春、夏〔5756〕2019/01/18
2019年1月18日(金)晴れ!
今朝は、久々に超早朝出勤。写真は、朝2時半過ぎの鏡川。世の中が一番静かに寝静まる時間帯なのかも知れません。道路を走る車も少ない、静かな静かな丑三つ時。
鏡川の川面には対岸の街灯り。西の空低く、お月様。そして冬の大三角形、シリウス・プロキオン・ベテルギウスにオリオン座。でも、冬はもう西の地平に沈もうとしており、中天高く、春の大三角形。デネボラ・スピカ・アークトゥルス。そして東の地平からは間もなく夏の大三角形が昇り始めます。ベガ・デネブ・アルタイル。もちろん夏を代表する星座、さそり座のアンタレスも、金星や木星に並んで明るく輝いてます。
そう。空には、冬、春、夏。季節は巡る。時は流れる。
平成ももう最終局面。4月30日に今上陛下が退位され、5月1日からは新しい天皇陛下が即位。そして新しい年号。元号。基本、年号も元号も同じと思ってよろしいらしい。
明治神宮のホームページに、「明治」「大正」「昭和」「平成」の由来、込められた意味などを解説しているページがありました。
なるほど。明治も大正も、四書五経の「易経」からの出典か。昭和は「書経」。これも四書五経だ。今から二千数百年前の、中国の知恵。
平成は、安岡正篤が考えたという話であるけど、四書五経だけではなくて「史記」も参考にして案出されたという話。
時代が下るに従って「平和」への希求が強くなってくる感じがするね。
大正は、天が民の言葉を嘉納するというのが、あの時代の空気を感じさせてくれる気もします。
どうでしょうか。「平成」という文字を視覚的に捉えると、なんか、トンがってません?突起物が多いような感じね。少し痩せてるし。ちょっと丸さが足りないような、そんなイメージを僕は持ちました。小渕さんが「平成」という文字を掲げたときね。(注:個人の感想です)
今度の元号は、もうちょっと丸っこい方が良い気がします。(注:個人の感想です)
出典はなんでも良いけど、願うことは平和、幸せ、安寧とかでしょうか。今のトレンドで言うと「幸せ」を意味するような言葉が考えられるのかも知れませんね。
あと、願わくば上から目線ではなくて、みんなで幸せな時代をつくりあげていくというような、そんな感じ。
以前、このにっこりでも幾度か取り上げた私年号「天晴」。てんせい。
幕末の慶応三年、土佐の一部だけで使われた新しい年号、「天晴」。なぜ、そんな年号が使われたのか。間違った情報が伝わったとか、色んな説があるけど真相は闇の中。
領石の天満宮。安芸の春日神社。春野の御山所神社、森神社。赤岡の須留田八幡宮。安田町の神峯神社。各所に残された「天晴」。
全然四書五経的ではないけど、あの時代の空気、何かを突破していく迫力のようなものが感じられる、よい年号だと思ってます。
さあ。今の時代。どんな年号を誰が考え、選ぶんでしょうかね。
明治神宮のそのページによりますれば、「明治」は、いくつかの候補の中から明治天皇がくじを引いて選んだとありますね。それもまた、良いと思う。
古来、年号に込められた思いがその時代に実現した、てなこと、あまり無いようだから。世の中をつくっていくのは、僕たちだから。
ならば年号は、気分と成り行きと勢いで決めたって良いのだと思う、冬の朝。
季節は巡り、時は流れる。