信号機が、ない〔5667〕2018/10/21
2018年10月21日(日)快晴!
信号機が、ない。
そう。ここは、会社から南へ下った国道55号線との立体交差。ここに、3日くらい前まで信号機がありました。
高知方面から国道(南国バイパス)を走ってきて、物部川の手前を左の側道へ入る。その側道の突き当たりが、ここだ。朝6時までは点滅信号で、6時からは通常の信号だった。いやね、その突き当たりの所は右折レーンと左折レーンになってたのが、最近、右側がゼブラゾーンになって、レーンが一つになってたので、予感はしてました。点滅信号になるんだろうね、という予感。この直線方向が黄色点滅で、バイパスから下ってきたのは赤点滅。
ところが、出張から帰ってきてみると、なんと信号機そのものが無くなっているではないか。なるほど、そう来たか。
そもそも。この少し西に、東部自動車道のインターチェンジを通って空港へとつながる道路ができたのが、いつやったっけ。一昨年くらいだったと思う。空港連絡バスも、東部自動車道経由で走るようになり、高知市内から車で高知空港へ行く人々もそちらを通る。
そのインターと道路ができるまでは、皆、ここを通って高知空港へ向かってました。だから、ここの交通量、多かった。それが激減した、という訳だ。本当に激減。
そこで、当局は、ここの信号機を撤去するという英断を下したのである。どこの当局か知らんけど。
信号機の数の推移ってどんなんだろうと思って調べてみると、こんなページがありました。すごいね、これ。見たい都道府県の信号機数の推移が、いとも簡単にグラフで見れる。なんか、無駄に、すごい。これによると、信号機数が一番多いのは東京都。当たり前やけど。2位が愛知県で3位が北海道。北海道、広いですきんね。
四国では、香川県が一番多いんだ。次が愛媛で、徳島、高知と続く。高知県、四国では一番少なくて全国でも下から3番目。これ、人口の分布ととても似てます。
このグラフを見てもわかるように、信号機の数、増加が頭打ちになる傾向にありますね。人口減少社会に入り、車の量も減っていくのだとすると、必要な信号機の数も減っていくのかも知れません。
ここは、撤去する信号機の先駆け。なかなかの、英断だと思いました。
今朝6時前の、この直線道路。
以前にも書いたように、この道、見事なばかりの直線道路。戦争末期につくられた直線道路。この向こう、現在の高知空港、高知大学農林海洋科学部、高知高専のある場所に、海軍高知航空隊の基地と飛行場が作られたのが戦時中。この道路は、当時の国道や鉄道(安芸線立田駅)と飛行場・基地を結ぶ取り付け道路として作られたものと思う。そうでなければ、こんな、物差しを当てたような直線にはならなかったと思います。
昔の道路は、通常、地形や町並みに合わせたようにできていたから。
軍隊は、そんなの無視して、士官が机上で物差しを当てて設計する。海軍高知航空隊の基地なんぞ、まさにそうですきんね。地形もなにも、まったく関係ない。今も、三角定規で設計したであろう地形が確認できます。それを、ほぼほぼ人間の手で造成し、つくった飛行場と基地と道路。勤労動員された学生や朝鮮人の皆さん、本当に大変だったと思います。
この基地への取り付け道路には、往時、信号機なんかなかったでしょう。そこに、旧国道からの分岐と、空港への進入路の入り口に信号機がつくられ、南国バイパスができるとここにも信号機が作られ、そして、今、再びここの信号機が撤去される。
信号機が撤去される、という珍しい事象は、これから増えていくんだろうか。