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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、2018年7月の新刊〔5556〕2018/07/02

ひまわり文庫、2018年7月の新刊

2018年7月2日(月)降ったり照ったり

梅雨前線は北へ上がってるので、台風さえ行き抜けてくれたら、梅雨明けでしょうか。昨夜も蒸せた蒸せた。窓を全開にして、なんとか朝まで寝れました。

そんな訳でひまわり文庫7月の新刊。

 

右端。「麦酒伝来」。サントリービールを育て上げた技術者でもある著者が、明治草創期に日本に入ってきたビールと、国産ビール黎明期の話を描いてます。明治期にヨーロッパへ留学した森鴎外などの軍人、文人とビールの関係。なぜ、日本のビールはエールタイプではなく、南ドイツのラガータイプになってきたのか。技術者の視点が、なかなか面白かった。

 

「安岡章太郎 戦争小説集成」は、出張に行ったときに、どこかの駅の本屋で買いました。高知県の安岡家に生まれた安岡章太郎さん。慶應義塾在学中に学徒出陣し、経験した軍隊生活をもとに書かれた短編。軍隊に馴染めない学徒の二等兵の視点で、戦争を見る。開高健との「戦争文学と暴力をめぐって」という対談も収録されてます・

 

ディストピアものの傑作として名高いジョージ・オーウェルの「一九八四年」。1944年に構想し、1948頃に執筆されたという、この本。未来(1984年)の世界が、圧倒的国家管理の中で、このようになっていたら怖い、というディストピア小説。4月の新刊でご紹介した、1932年に書かれた「すばらしい新世界」の系譜にある、なかなか辛い結末を迎える本。読後の、やりきれない感じが、つらい。

 

そのディストピア文学の系譜にありながら、現代の日本の視点で書かれたのが、伊坂幸太郎の「火星に住むつもりかい?」。伊坂幸太郎の本は、一気に読める。少々分厚くても一日で読めてしまうのが良いですな。で、結末は、そんなにつらくない。爽やかな読後感も味わえるので、こっちの方が僕らには合っていると思う。

 

「日本人の源流」も、駅の本屋で買いました。核DNA解析でたどる、とあるように、最新のDNA解析結果をもとにした、日本人の源流探し。面白い。

日本列島の北から南まで住んでいた縄文人。そこに、朝鮮半島などから東ユーラシア人が移住し、混血を繰り返して現在の状況になった。アイヌや琉球には、それ以前の縄文人のDNAが色濃く残る。ではその縄文人はどこから来たのか、といえば、進化の系統樹のかなり上の方、アフリカから早い時期にやってきた、南米人などに枝分かれする前の人たちである、てな話が、かなり難しい専門的な分析を駆使して描かれてます。

 

そんなこんなの最新の研究成果を基に、アイヌ研究者である瀬川拓郎が書いた「縄文の思想」。こないだ、穴内のところでも書いたけど、アイヌや琉球人、そして列島の海岸部には、今も縄文人の言葉や文化がいろんな形で残されている、という興味深い内容。面白いです。

 

「児童虐待から考える」。最近、幼子が親からの虐待で亡くなるという痛ましい事件が起きてます。怪しからん親だ、というのは簡単だが、それでは何の解決にもならない。何故、そんな親になってしまったのか。彼ら彼女らを追い込んだものは何だったのか。過去の事件を綿密に調べ、本当の原因、課題を考える。怪しからん、というのは、簡単。でも・・・・

とても考えさせられた本でした。

 

「さよならのあとで」。この夏葉社という出版社は、今時、活版印刷の美しさにこだわる出版社なんだそう。有名なこの詩を、美し装丁の、活版印刷の文字で、読んでみました。

 

「タイムマシンのつくりかた」。久々に、理論物理学の本だ。物理学や数学の現代的知見の範囲で、タイムマシンというものを作るなら、こうやれば良い、ということを考えた本。アインシュタインが「時間」の概念を変えたことにより、タイムマシンのことを物理学で考えることができるようになった訳だ。こんなこと考えるの、難しいけど、楽しい。

 

「源平合戦の虚像を剥ぐ」。Jr.2号が、父の日に送ってくれた本。さすが、ツボがわかってらっしゃる。歴史を、結果から、予定調和であったかのように観ることの危険性を解いてます。治承・寿永の合戦を、平家物語史観に惑わされず、本当はどうであったのかを専門的研究者の目で描く佳本。繰り返すけど、ツボです。

 

最後。

「無限。宇宙と諸世界について」。有名な、ジョルダーノ・ブルーノの著作。

ブルーノは、聖職者でありながら、それまでのキリスト教世界では絶対であったアリストテレスの宇宙観を批判し、地球が世界の中心にあるのでもなく、宇宙は無限であると考え、それを論理的に解いてまわったので、キリスト教会から異端とされ、処刑された人物。16世紀。日本で言えば戦国末期。

対話篇という形式で書かれたこの本。それこそ活版印刷が美しい古本ですが、内容は、なかなか難解。とんでもなく頭が良かったことは、これを読むと、よくわかる。そして最新の宇宙論における多宇宙、無限宇宙論なども、当てはまるではないか。こういう人物を天才と呼ぶんでしょうな。

読んでみると、その文章はなかなか挑発的。それまでの価値観、理論の枠内で生きる人々にとっては、放っておけなかったんでしょう。

いや、ブルーノ師、なんとなく信念と理想の人、みたいなイメージあったけど、もっとずっと激しい人であったことが、よくわかりました。

 

今月は、はずれ、無かった。ひまわり文庫7月の新刊のご紹介でした。


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