大阪北部地震〔5543〕2018/06/19
2018年6月19日(火)小雨
梅雨らしい、小雨の降る朝。
昨日の朝、大阪北部で震度6弱、というニュースが飛び込んできました。活断層による直下型地震。亡くなられた方をはじめ、被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
大阪北部にはJr.2号が住んでおり、地震直後に「めちゃ揺れて起きた」というLINEメールが入って無事が確認されました。こういう通信手段、便利っちゃあ便利。
でも、電車は全部止まっているし、停電もあり、大学は全日休講になって図書館とかも入れんとのことで、家で大人しくしていたようです。
この、地理院地図の活断層図を見るとわかるように、有馬高槻断層帯には、いく筋かの断層が東西に走ってます。一番南のが、安威(あい)断層という断層で、伊丹空港の北側から北東へと伸びているのがわかりますね。
断層が動く直下型地震で、規模は小さい地震でも、震源地が浅いので、あんなに揺れた、ということらしいです。まあ、しばらくは警戒が必要。
地震というのは、予知不可能であるとも言います。「歴史はべき乗則で動く」という本を以前にもご紹介したけど、ほんのちょっとしたきっかけが、プレートが動く大地震につながったり、はたまたつながらなかったり。つながらない、微小な地震で収まるケースが多く、規模が大きくなるにつれ、その頻度はべき乗で減っていく、という絶対的摂理。で、どのきっかけが大地震につながるか、などというのは、誰にもわからない。予想できない。という話。
フィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込みながら、とても大きな緊張状態になっているのは間違いない。それが、いつ、大規模にズレるのか。ちょっとした、遠くからの振動がきっかけにならないとも限らず、やはり準備は必要だ、ということになります。
昨日は、お客様の総合物流センターと新本社落成祝いでした。BCP。地震や津波に強い、新社屋を作られた訳で、素晴らしいことですね。
写真は今朝の野市、上岡八幡宮さん。拝殿前。
この水盤は、自然石でできてますが、なんとなく舟のような形。このお宮さんには石船伝説が残るので、その伝説にからむ形状の水盤なんでしょうか。正面に宝永四年。側面に亥八月吉日と刻まれる、水盤。手水。
宝永南海地震が発生したのは、宝永四年十月。この水盤は、宝永地震を体験した水盤なんでありましょうか。
宝永南海地震は、南海、東南海、東海のプレートが一気に連動して動いた超巨大地震。実はその4年前に、相模トラフがズレて元禄地震を引き起こしており、南海側のプレートにも緊張が高まっておったんでしょうね。元禄から宝永に改元されたのは、その地震がきっかけだ。
で、宝永超巨大地震の翌月、富士山が噴火する。その翌年には浅間山が噴火し、その翌年、阿蘇山が噴火。素人から見ても、当時、列島が活動期に入っているの、わかる。
東日本大震災から7年。発生頻度が高まってきた、各地の地震。
ひょっとしたら、近いのかも知れないし、近くないのかも、知れません。
いつも緊張して、過ごしましょう。
今回は直下型なので、緊急地震速報は間に合わんかったようですが、南海トラフ地震はプレート地震なので、必ず、地震の前に緊急地震速報が鳴ります。鳴ったときの対処を、考えておきたいところです。