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父養寺あじさい街道が広いのは段丘崖だから〔5524〕2018/05/31

父養寺あじさい街道が広いのは段丘崖だから

2018年5月31日(木)いまにも降りそう

曇ってます。いまにも、雨が落ちてきそうな空模様。梅雨ですきんね。

で、昨日も書いたけど、梅雨といえばアジサイ。あじさい。紫陽花。

会社の近所でアジサイの名所というと、ここ。野市町父養寺のあじさい街道。物部川の町田堰から引かれた用水沿い。もちろん藩政期初期、野中兼山開削。

写真はその、父養寺あじさい街道。アジサイの数、広さでは、たぶんここが県下一。厚みのあるアジサイ畑が、カーブを描く段丘崖に沿って延々と広がる風景。

今の季節だと、夜になればホタルも舞うんではないでしょうかね。見たことないけど。

 

洪積台地と申しますか、更新世段丘の段丘上にできたのが、野市の町、野中兼山先生がこのような灌漑施設を作らなければ存在しなかった、野市の畑、のいちの街。段丘の上は水捌けが良く、地盤が固いので、灌漑設備がないと田畑が作れないから。

その段丘の端っこ、段丘崖の上を開削したのが、この用水。そしてその水路沿いに植えられた、おびただしいアジサイの花。

父養寺アジサイ街道が広大な面積を誇るのは、段丘崖を利用しているからですね。地理院地図を見たら、こんな感じ。段丘の上の標高は40m。段丘の下の田んぼの標高は25m。15mの落差がある段丘崖。紫色が段丘崖で、その上部を流れる用水路。

 

このあじさい街道の脇に、ひっそりと「竣工記念碑」というのが建てられてます。この界隈の圃場整備事業の竣工記念碑。建てられたのが平成9年3月。21年前なので、1997年か。

その近くに2001年3月に建てられた、歌碑。

 

あじさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを

いませ我が背子 見つつ 偲はむ

 

アジサイの写真とともに、この、橘諸之の歌が刻まれた、歌碑。

背中に負った我が子の幸せ、成長、長生きを願う親の心だと思う。

圃場整備事業が完成したのを機会に、ここにアジサイが植えられたのかも知れません。約20年前。少しづつ、増やしていったのだろうか。17年前にはもう、あじさいの名所となりつつあった。

そして今。広い段丘崖と豊かな水に恵まれ、広大なあじさい街道ができあがりました。

普通のあじさいって、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなる。そんなこんなで、なかなか、美しいあじさい街道を作り上げていくには気が遠くなるような努力と勉強が必要なんだと思います。

花が終わった後の処置も大変だと聞くし。老いてきたら植え替えんといかんし。

 

一番有名な春野のあじさい街道は、昨日書いたように、これからの展開が期待されますね。春高生がつくったこの動画を見れば、明るい未来が見えてくる(笑)。

 

僕らの目を楽しませてくれるのは、地域の皆さんの思いと努力の結晶。

野中兼山の思いと、大土木工事に駆り出された住民の苦労。

土木工事を機会にあじさいを植え、広大なあじさい街道をつくり、維持していく地域の皆さんの思いと努力。

 

この週末くらいが見頃の、父養寺あじさい街道。


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