蚤と蚊と牛乳〔5515〕2018/05/22
2018年5月22日(火)曇ってます
少し気温は低め。曇ってます。でも時折お日様は顔を覗かせ、オレンジ色の朝日が差し込んでくる。
上岡八幡宮の朝の風景。いつものおじさんが境内を清める、静かな静かな朝の神社。この坂の上が洪積台地で、ここは段丘崖。ここにこんな石垣が組まれたのは、明治15年のこと。その際に建てられた碑が、左の石の上に立つ。
その横にクスノキ。クスノキの向こうにクロガネモチ。その向こうに杉、と並ぶ風景。その木の幹に朝日が差し込んで美しい。
大きな石が積まれた石組みは、チャートだろうか。チャートに見えます。と、すれば、どこで切り出されてきたチャートなんだろうか。ひょっとしたら、この上岡山にあった岩から切り出してきたのか。この山は、三宝山の、仏像構造線より北側の地層から連なるもの。ジュラ紀から白亜紀にかけての付加帯。三宝山からここを通り、稲生、大平山の北斜面、そして南嶺の北斜面とつながっている地層。チャートでできたライオン岩のある高見山と同じ地層に属するので、上岡山にチャートの岩があってもおかしくないのでありますね。
て、今朝はこんな話書きたかったんじゃないぞ。石を見たら、うっかり盛り上がってしまった。書きたかったのは、蚊の話。
昨夜。僕の寝室に、蚊。一匹の蚊のせいで、睡眠不足だ。プーーーーーンっと耳元に寄ってくる。バチンっと平手で叩く。しばらくすると、また、プーーーーーンっと耳元に寄ってくる。バチンっと平手で叩く。しばらくすると、また、プーーーーーンっと耳元に寄ってくる。バチンっと平手で叩く。しばらくすると、また、プーーーーーンっと耳元に寄ってくる。バチンっと平手で叩く。しばらくすると、また、プーーーーーンっと耳元に寄ってくる。
ああ。眠たい。
こないだ読んだ宮本常一さんの本で、昔の日本には蚤がとても多かった、というのを読んだ。宿に泊まると、蚤の大群に襲われる、というのは当たり前であったという日本。明治初期に日本にやって来て、日本を旅した外国人が驚いたのが、蚤の多さだったとも言います。
戦後のDDTのお陰かどうか知らんけど、現代は、蚤の大群に襲われる、てなことは、無い。
宮本さんの話では、どうやら、特に蚤が多かったのは東日本らしい。寝ているところを蚤に襲われると、眠れない。
津軽では、夏になると蚤に悩まされて眠れない。なので、みんな、眠い。津軽弁で、ねぶたい。その眠気を流してしまおう、と始まったのが「ねぶた流し」なんだそう。秋田の方では「ねむり流し」で、眠気と、身体についてくる災いを流してしまうのが、「ねぶた流し」。それが現在のねぶた祭りになっているんだって。宮本常一さんが、そう書いてます。
本当かどうか知らんけど、ねぶた祭り蚤起源説。
現代では、ねむりを阻害する代表的生物は、蚊でしょう。日本の蚊は、マラリアを媒介したりはしないので、刺されても命の危険は少ないけど、でも、痒い。昨夜も少し刺されてしまった。
以前にも書いたけど、地球上の動物で、人類を一番殺しているのは、蚊。圧倒的にダントツの一番が、蚊。
では、蚊の天敵は。それは、雌牛。雌牛の血液は、蚊にとっては毒性が高いので、吸うと体が麻痺してしまんだそう。人間でも、牛乳を飲むと、身体から微かに牛乳の匂いがするので、蚊は雌牛と思って刺しにこないのだ。そうなのだ。
朝だけではなく、夜、寝る前にも牛乳を飲もう。牛乳成分による安眠効果だけでなく、蚊にも刺されないので、スッキリした寝覚めが約束されています。
今朝書きたかったのは、この話。