新しいスタート、満を持して〔5465〕2018/04/02
2018年4月2日(月)晴れ
春霞。暖かい朝。
今日から新しい生活が始まった方も、多いと思います。楽しいこと、嬉しいこと、苦しいこと、悲しいこと、たくさんの「こと」がこれから人生に刻まれていく。そんな「こと」を大切にしていけば、明るい未来が拓けてくる。
さて。こないだサンプル瓶でご紹介した、4月からの新商品「菜食健美すこやか」も、いよいよスタートしたのであります。20年以上ご好評頂き、九州から関東までの広い範囲で宅配サービスをさせて頂いている青汁「菜食健美」の、初めての姉妹品。菜食健美が半分。あとは、牛乳、乳製品、乳酸菌、オリゴ糖。今朝も飲んだけど、美味しいです。自分で言うのもなんだけど。この写真が本番の、商品。
そもそもの始まりを、思い出す。あれは今から23年ほど、前。
最初は、高知県工業技術センターさんからのお声掛け。
「飲みやすい青汁、作ってみませんか?」
それがすべての始まりだった。
若手(入社2年目)の商品開発担当岡林君が、工業技術センターへ通いながら、ケールを中心に10種類の野菜を適度な粒子の大きさにすり潰した青汁ができあがるまで、一年もかかりませんでした。「飲みやすさ」を追求するため、生臭みが消えるような野菜をブレンドしたり、すり潰しの粒子の大きさに試行錯誤したりして。なるほどこれなら飲みやすい、というのが、できました。
でも、大変だったのは、そこから。
原料野菜をどうやって確保するのか。もちろん、お店や市場や農協で売っているものではない。これはもう、専用に作って頂くしかない。と、言う訳で、当時から仲良くしていた大豊町農協さんに相談、大豊町内の5軒の農家さんを紹介してもらいました。大豊町なら、無農薬栽培がやりやすい、という目論見も、ありました。
今も思い出します。雪の降る寒い夜だった。大豊町和田という山間の集落の小さな集会場。ノーマルタイヤで行ったので、本当に怖かった。その集会場に、5組の農家産のご夫婦。そして農協の職員さんと、僕たち。
概要を説明し、なんとか、契約栽培でつくってもらうことが、その場で決まりました。暖かいお鍋と美味しいお酒があったのは、言うまでもありません。僕は運転手で、飲めんかったけど。
その場で、農家の方からひとつ条件が出されました。
「種からはよう育てんき、苗を立てて持ってきてくれるかよ。」
わかりました、と答えるしかない。
弊社の営業部、Tさんは、土佐山田で兼業農家。そこで、その畑を借りて苗を立てることにしました。朝6時、Tさんちに本社営業部を中心に10名くらいが集合。
「ただいまから、ケールの種蒔きを始める」という言葉があったかどうかは覚えてないけど、皆でやりました。種蒔き。あの種蒔きが、商品製造の、すべての始まりであった。種蒔きした僕らは、だから、とびきりの思い入れがあるんですね、菜食健美には。
あれから22年か。
色んなお声掛けもあり、色んなご意見も頂戴してきましたが、姉妹品をつくることはありませんでした。まずは「菜食健美」で、チルド青汁の市場を抑えよう、という意気込みもあったし、変なものは作れない、という矜持も、ありました。
で、満を持して。牛乳屋さんがつくる青汁の姉妹品なら、こうでしょう、というものができたのが、これ。
この年月の間に、業界仲間の乳業メーカー販売店さんのネットワークを通じ、九州から関東までの広い範囲(もちろん全域ではありませんが)で、お宅までお届けできるようになってます。
もし、ご興味ありましたら、こちらから、お問い合わせください。もちろん、お電話でも受け付けてます(0120-77-6245 または 088-864-5800)。
そうそう。一昨日の高知新聞の4面(経済面)に、記事が載ってます。営業部に入社して丁度一年の頑張り屋さん、Sさんの笑顔がとても良いですね。
満を持して。満を持して。