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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、2018年4月の新刊〔5466〕2018/04/03

ひまわり文庫、2018年4月の新刊

2018年4月3日(火)晴れ!

昨日、弊社に入社した5人の新しい仲間に、ひまわり乳業について、これからの人生について語りました。期待と不安の中、スタートした社会人人生。人として、人間として、どんどんと成長していくことを期待するし、僕らも負けてはいけません。一緒に、頑張ろう!

 

そんな訳でひまわり文庫4月の新刊。

人間としての力を養うのに読書は大切だと思う。まあ、ひまわり文庫でなくても良いので、自分の読みたい本、興味持った本、興味も抱かなかった本、なんでも良いので本を読もう!

人間としての力を蓄えるためにね。

今月は宇宙系、数学系、ビジネス系がないですな。珍しく。

ともかく右端。「動的平衡3」。福岡伸一先生は、生物が生きているということはどういうことか、を科学的かつ哲学的に掘り下げる天才だと思う。「生物と無生物のあいだ」や「動的平衡」「動的平衡2」はは、この世の中で生きる僕らの必読図書だと思ってます。エントロピー増大の法則に逆らうため、生物は、自らを破壊しながら新しいものをつくっていく。その平衡状態にあるのが、生き物。深い。その3作目ですが、やはり面白いですね。科学的で哲学的で文学的で美術的だ。

 

その隣「維新の影」。明治維新とは何だったのか。そして現代につながる明治維新からの潮流は、正しいのか。勘違いして、間違った方向に行っていないか。冷静かつ熱い語り口で、姜尚中さんが、現代社会に警鐘を鳴らす。新聞の書評欄に載ってたので、この本の存在を知りました。

 

「戦前日本のポピュリズム」は、日露戦争時の日比谷焼き討ち事件にポピュリズムの原点を見ながら、あの忌まわしい戦争に突き進んだ理由を探していく。あっという間に、大きく右へ左へと振れる、人間。日本人。それは、ちょっとしたきっかけであり、ちょっとした扇動であり、意味もない場合も、ある。暴走を始めると、誰にも止められなくなるポピュリズムの怖さ。これを読んで勉強しよう。

 

と、少し固めの本が続いたので小休止。「幻視時代」は、家に転がっていた、昔買ったミステリ。高知在住の実に上手なミステリ作家、西澤保彦さんの、期待通りの痛快丸かじり。カバーも取れた、雑な感じに置き忘れられていた本ですが、ストレス解消に一気読み。そんな本も、要ります。

 

「すばらしい新世界」は知る人ぞ知るディストピアものの古典。源流。1932年に書かれたとは思えない、今読んでも戦慄が走る未来小説。ネタバレになるので書きませんが、この想像力、尋常ではないですね。現代社会にも警鐘を鳴らす作品。この最新版の翻訳は我らが大森望。このジャンルの解説では日本一の大森望さん、本名はアボミクルさん。実名は漢字ですが。追手前小学校の一年先輩で、こんな優秀な人がおります。

 

今年の直木賞に選ばれたのは、ご承知の通り門井慶喜さん。2月の新刊で、万城目学さんとのマニアな対談本「僕らの建築デラックス」をご紹介したけど、あの後、直木賞を受賞しました。受賞作は銀河鉄道の父だけど、まだ文庫化されてないので、まず、「人形の部屋」を読んでみました。面白い。安心して読める、蘊蓄が散りばめられた本。この門井さん、マニアだ。何マニア、という訳でなくて、色んなもののマニア。人が見向きもしないようなニッチなジャンルで、際立った知識を光らせる。これはツボかも知れない。

そして「家康、江戸を建てる」は、あまりにもテーマがツボ過ぎて、まだ単行本なのに買ってしまった。金高堂で。

僕が日本史上最大最高の土木プランナーだと思っている徳川家康が、どんな異能の人物を使い、どうやって幕府の基礎を築いていったのかを、マニアな視線で書き綴る。これはもう、読むに如かず。

 

「ジョン万次郎のすべて」は、こないだ高知駅で、汽車の時間に早かったので、駅横のBOOK OFFをウロウロしていて見つけました。ジョン万については、これ一冊でかなりの知識を得られる佳本。編纂し、かなりの部分の執筆もされている、近年他界された永国淳哉さんは、日米学院の創設者でもありました。僕は幼稚園児の時、まだ創立されたばかりの日米学院に通ったので、知ってます。小学校2年くらいでやめてしまったので、英語は喋れません。でも、永国先生とミス川村は、よく覚えている。

 

最後。

1990年代、民俗学・社会学に、極めて特異で新しい風を吹き込んだ、本。「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」赤松啓介さんという民俗研究家が、柳田民俗学に異を唱え、徹底的に批判しながら、本当の風俗、習俗、民俗には夜這いや雑魚寝などの性が溢れており、それが廃れてきたのは教育勅語や西洋文明の流入からである、という話。自分が若い頃に実際に体験した、色んな村での夜這い文化、性教育、大阪の街の大らかな習俗などを書き綴るので、臨場感が半端ではありません。

確かに、昔の日本は、性習俗にはとっても大らかであった、ということが、忘れ去られているのはおかしいと、僕も思う。

この本ね、金高堂さんの入り口の企画コーナーに、堂々と平積みされてました。堂々と。高知県立大学の先生のお勧め本としてね。素晴らしい。

 

以上、新しいスタートに相応しいかどうかは知らんけど、ともあれひまわり文庫、4月の新刊でした!


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