花見とジャージーとメリヤスメリケン粉〔5463〕2018/03/31
2018年3月31日(土)晴れ!
桜、月末まで持ちました。葉桜も多いけど、桜吹雪が降る素敵な花見が楽しめる週末だと思います。今晩は満月なので、満月と桜吹雪も良いですな。
でも僕は、昼間のお花見。と、申しましても、桜吹雪はこの真下、ここへ上がってくる途中の道路が、すごい。そう。ここは土佐山田の雪ヶ峰牧場。
毎年恒例、高知県宇宙利用推進研究会(通称てんくろうの会)の、お花見。覚えてますか。土佐酒の酵母や弊社の乳酸菌を宇宙へ打ち上げたの。あれは今から丁度12年前。2006年3月30日に、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたのは、弊社の乳酸菌だった。もう、12年前になるのか。
あれからは、なかなか宇宙を利用するのはご無沙汰してますが、毎年このお花見だけはやってます。そうそう。その乳酸菌を使ったグミ、各地の科学館とかで売られてて、ご好評頂いているとのこと。
この雪ヶ峰牧場で飼われているのはジャージー種の牛。
日本では、乳牛の99%がホルスタイン種。理由は、乳量が多く、酪農家さんにとって経済効率が高いから。もちろん、風味も、良い。でも、もっと濃厚なミルクを出してくれる牛が、他に居ます。ジャージー種、ブラウンスイス種、ガンジー種等。日本でホルスタイン種の次に多いのが、ジャージー種。と、申しましても、なかなか見ることないですよね。少ないですもん。
ここ雪ヶ峰牧場で飼われているのが、その貴重なジャージー種。茶色い身体。愛らしい目。とても可愛いジャージー牛。
特徴は、濃厚さ。乳脂肪分が高いので、クリーミーな味わいが際立つジャージー種。でも、ここのジャージー種は、他地域のジャージー種に比べると乳脂肪分、低いんです。もちろんホルスタインに比べたらかなり高いですけど。
低い理由は、完全放牧だから。いわゆる「山地酪農」。一年中、広大な山の牧場に放牧されたジャージー牛。好き勝手気侭に、広大な山を駆け巡る。日本一幸せな牛、と言われる所以は、そこ。
当然、牛舎で飼われる牛に比べて格段に運動量が多いので、乳脂肪分などが低くなる。でもそれより、健康でストレスフリーの牛である、ということを重視したのが、ここのジャージー牛だ。
運動といえば、ジャージ、着ますよね。
あの「ジャージ」も、ジャージー牛と同じ由来。英国のジャージー島という島の名称が、元。ジャージー島が原産の牛なので、ジャージー牛。そして、そのジャージー島の漁民が古くから使っていた衣類の布地が、ジャージー編み。伸縮性の高い編み方。
本来は、その編み方で編まれた布地のことであったのが、今では、伸縮性の高い運動着のことを言うようになった訳だ。
ジャージー牛とスポーツウェアのジャージ。同じ語源なんだ。
ちなみにジャージー編みの布地をメリヤスとも呼ぶ。そう。伸縮性の高い生地、メリヤスと呼んでたし、高知では皆、子供の頃から言い習わすこの言葉。
めった メリヤス メリケン粉
このメリヤスは布地で、ジャージー編みで、ジャージー島由来で、ジャージー牛と同じ故郷である、ということになるのかならんのか知らんけど、ぜひ、雪ヶ峰牧場のジャージー牛乳を、是非一度お試しください。サニーマートさんや、この雪ヶ峰牧場に近い土佐山田ショッピングセンターさんで売ってます。