生痕化石、大量絶滅、爆発的進化、桜の開花〔5449〕2018/03/17
2018年3月17日(土)晴れ
とても良いお天気。桜もあちこち、咲き始めた高知。高知城の標本木だけが頑張った訳ではなくて、やはり、早いんだ。今年は。こうなると、もう桜は散ったけど花見はします、という状況が高知では多々発生しそうな勢いだ。まあ、飲めれば良いのではあるが。
今日は第3土曜日。毎月、第1、第3、第5の土曜日の朝は、本社の営業部員さんたちが、会社周辺のお掃除をしてます。もう、一年以上やってますね。慣れてきたし、ご近所さんにもたくさん声をかけて頂くようになりました。本当に、気持ちの良い朝。ご近所の皆さんに支えられて、僕らは頑張っていけます。
その掃除の途中、水路の中。おう。生物だ。この水路の底には泥が溜まり、その一面にクネクネと幾何学模様。生き物が這いずり回った痕跡ではないか。もう、水底全部を這いずり回っている。いったい誰なんだろう。姿は見えども、はっきりくっきりと生き物の証。これも、春を感じさせてくれます。
こういう泥が、何らかの理由で保存され、後世に伝わっていくと化石になります。生痕化石。生き物そのものの化石ではないけど、生き物が存在し、活動していた証拠の、化石。生痕化石。
硬い殻とかは化石になりやすいけど、殻や骨格のない生き物は、化石にならない。生痕化石から、そんな生き物が居たことが、わかります。もちろん、どんな姿であったのか、正しいことはわからんけど、そこに確かに生きた生物が居たのは、間違いない訳だ。
6億年前くらいから、地球では、多細胞生物の爆発的増加が起こってます。いわゆるカンブリア爆発。そこから現在の我々につながる生物の本格的歴史が始まる訳だけども、初期の多細胞生物には、殻がない。だから、這った痕とか、バクテリアのマット上にじっとしていた痕、とかが、生物の化石として出てくるのであります。そう。生痕化石。
では、多細胞生物の爆発的進化のきっかけになったのは。
それは、スノーボールアースと言われてますよね。7億年前から6億年前くらいの間、地球が完全に凍り付いたスノーボールアースになったことが、爆発的進化を引き起こした、と。全球凍結による、大量絶滅。そこから脱出したところで、生物の爆発的進化が起きる。スノーボールアースという試練がなければ、その爆発的進化はなかった、とも言われてます。
ペルム紀末の大量絶滅があり、その後の恐竜の大進化が生まれた。
6500万年前の隕石衝突による大量絶滅があって、哺乳類の劇的進化が起きた。
ものすごく寒い冬があったので、桜の開花がとても早くなった。
そう。それが世の中の摂理なんだ、と、掃除の途中のこの、生物の痕跡を眺めながら、思いました。