仕事の流儀と相田みつを〔5425〕2018/02/21
2018年2月21日(水)曇り
曇ってますので、暖かい。昨日は春霞のような霞んだ空でしたが、今日は曇天。こうやって、季節は少しづつ春へと向かってゆく。
さてさて。仕事のやり方、進め方、手順、方法、技術などは人それぞれ。人によって違うと思う。で、昔、野口悠紀雄「超整理法」を読んでから、「分類を考えない」「手間をかけない」というのが絶対の秘訣であることを学びました。例えば、夥しい文書、書類などは、A4の入る封筒(再利用のもの)に片っ端から入れ、左隅に日付、簡単な内容を書いて、棚にどんどんと入れていく。
未決の書類には、色をつけておく。それだけ。分類しない。分類に頭を使わない。
すると不思議不思議、机の上があっという間に片付いてしまう。必要になったら、左端の部分をパラパラめくれば良いのですぐに出てくる。で、使ったら、右端に並べる。
すると不思議不思議、必要なものは右の方に固まり、見ることのない、つまり不要な書類は左の方にどんどんと移動していくので、ある時期が来たら捨てれば良い。
で、こないだご紹介した付箋ノートも、同じ仕組みなんだ。とにかくなんでもかんでも、付箋にメモする。それを帰ってきてからノートに貼り付ける。検討事項を書き加える。それだけ。
人間、分類や整理にどれだけエネルギーを使っているのか、よくわかります。それにエネルギーを使わないと、ものすごく楽になって、仕事が進む。面白いですね。
あと、最近やってるのが、えんぴつ、万年筆、筆ペンで文字を書く、ということ。これはね、整理分類とは対極になるけど、頭が活性化するし、文字、文章の面白さが体感できるんですね。
僕は字がヘタ。ヘタについては、自信があります。硬筆毛筆の類いを習ったことないし、高校生の頃、書道の授業で、右手を骨折していたので左手で書いたら、いつもより点数が高かったほどの腕前です。でも、少し訓練すると、ちょっと書き方のコツがわかってくることも、最近理解できました。で、ヘタはヘタなりに、字と思わず、絵画・アートと考えて思い切って書くと、それはそれで面白いものが書けたりする。いや、上手な人には「書の冒涜」と言われます。そうです。それはそうだ。ごめんなさい。
でもね。やってみると、面白い。
よく、料理屋さんとかに相田みつをの作品、飾ってたりしますよね。なんか、意味のありそうな、グッとくるような詩を、あの独特の字で書いた作品。
つまづいたって いいじゃないか にんげんだもの
みつを
こんな感じね。こないだ、永年勤続表彰の表彰状を7枚書いた勢いで、相田みつをみたいなのを、戯れに書いてみた。
そんなこともあるけど こんなこともあるよ
とか、
つらい事も うれしい事も 全部ぜんぶ 君の人生
とか。それっぽいのを考えて。でも、ウィキで調べてみると、相田みつをは基礎が違いました。まず、書家であり、字はプロフェッショナル。で、曹洞宗のお坊さんに師事して禅を学んでいる。だから、あの文字、あの文章なのだ。
真似しちゃあいかんのかも知れません。
その、戯れに書いた紙に、「文」という落款みたいなハンコを押して、新入社員さんに4枚ほどプレゼントしたら、壁に貼ってやがんの。写真左上みたいに。それはちょっとね。無理があるね。
相田みつをには、いろんな批評が寄せられていますが、その中に「上手に書ける字をわざと下手に書く人には何か魂胆がある」というのがありました。
僕は、わざと下手に書いていません。