読書の趣向と搭乗券〔5424〕2018/02/20
2018年2月20日(火)晴れ
昨日は日帰りで姫路方面に行ってました。姫路を中心に展開する高質食品スーパー、ヤマダストアー様、ご存知でしょうか。昨年は、不良が続くイカナゴの販売を、資源保護のために休止することにして話題を呼んだり、今年は恵方巻きの製造量を昨年並みまでとし、売り切れごめんで廃棄ロスをなくす取り組みをして全国ニュースで取り上げられたり、と、すごい方策を次から次へ。何より、地球、我々が住む町、地域のことを大切に考えよう、という基本が、その経営の根底を貫いておられ、すごい。
昨年オープンした新辻井店に寄ってましたけど、すごいですね。楽しい売り場に、溢れんばかりのお客さん。地方食品スーパーの、ひとつの生き方が、ここにあります。
で、車で往復したのですが、片道2時間半ちょっとで行けるんですね。瀬戸大橋や高速道路のお陰。そんな時代になったのは、割合最近のことと思う。
関西は、昔は、飛行機で行くところでした。もしくは大阪高知特急フェリー。汽車で行くこともあったけど、時間かかりました。高松なで急行あしずり。宇高連絡船。宇野から急行鷲羽山。
車で行くなどということは、考えもしなかったあの時代。国道フェリーも高かったし。
そんな時代の痕跡が出てきました。
こないだ、実家で書棚を物色してました。今は亡き父や、若き日の僕が買った夥しい本が並ぶ、書棚。それを見ておってつくづく思うのは、親子だな、ということ。いや、読みたい本の趣向が、一緒。父が買った本、全部、僕が読みたいと思うような本。特に歴史物の趣味の一致は恐ろしいくらいで、「血」というものを感じてしまいました。
そんな本の中の一冊を持ち帰って読んでます。「カルタゴ」。
古代ローマ帝国以前、地中海の覇者であったフェニキア人によって建国され、栄華を極めたカルタゴの歴史、文化などを書いた本。もちろんハンニバルも重要な登場人物。
何故、フェニキア人は商人として成功し、地中海の覇者となり、そして滅んでいったのか。僕の趣向のど真ん中でした。
フェニキア人が商業で栄えた、というのは、高知商業高校の校歌にフェニキア人が出てくることからもわかりますよね。
で、痕跡というのは、その本の栞代わりに挟んでいた搭乗券。高知空港から大阪空港に飛ぶ飛行機の搭乗券が、栞として挟まれてました。そうそう。こんなんでした。日付を見ると昭和63年5月24日。禁煙席の、10-D。あの頃だから、機種は間違いなくYS-11だ。まだ、飛行機に喫煙席があった時代。僕がこの本を買った覚えはなく、間違いなく父の本なので、この搭乗券で飛行機に乗っていたのは父、ということになります。僕が営業部に移って、病院とか事業所とかを回っていた時代の搭乗券。
座席番号は、このようにシールになっていた。既に高知空港はジェット化されてた時期ですが、まだ、搭乗券はアナログだったんですね。いや、懐かしい。
ところで、現在大学生のJr.2号も、読書の趣向がかなり似てます。日本史ヲタクでね。
知らず知らず、親や先祖様の影響を受けていく、ということ、あると思います。
期待通り、「カルタゴ」はとても面白かったです。