高知県立図書館、今日でおしまい〔5370〕2017/12/28
2017年12月28日(木)晴れ
今日は12月28日。高知県立図書館は、今日でおしまい。僕らが中学高校時代に、大変お世話になった県立図書館。本日を最後に、高知県立図書館はなくなります。
来年7月、旧追手前小学校跡地に、高知県と高知市の合築図書館「オーテピア」として開館する予定。それまでは、移管作業等が行われるので、休館となります。思えば遠くへきたもんだ。
僕は、その合築図書館の基本構想検討委員会のメンバーだったこともあって、かなり思い入れの深い県立図書館。県立の図書館とはどんな機能が必要なのか。これからの図書館に求められる役割とは。結構勉強しましたね~。いや、懐かしい。
まあ、色々ありましたが、このように進むことが決定され、県立図書館最後の日を迎えた訳だ。
山内一豊公騎馬像の向こうに見えるのが、高知県立図書館。昭和48年に完成した、当時としてはモダンな建物。僕が中学生になると同時くらいにできた図書館なので、新品のピカピカでした。なんと言うても、冷暖房完備が魅力的で、試験期間中などにはよく利用したもんだ。市民図書館はクーラーが無かったので、夏は県立図書館のモンでした。
ここに県立図書館が建つ前は、ここは藤並神社。
文化三年(1806年)に、初代藩主山内一豊公と奥さんの見性院、そして二代藩主山内忠義公を祀る神社として創建された藤並神社。紆余曲折がありましたが、昭和20年の空襲で焼失し、仮宮が置かれていた藤並神社ですが、昭和45年に、山内神社にまとめられて遷座し、ここは藤並神社ではなくなった。でも、今も、藤並公園の名前が残り、縁台将棋のメッカとして賑わってます。
藤並神社といえば巨大な鳥居がシンボルでした。こんな感じで。
今日の写真の右下手前。丸い痕跡が見えますが、これがあの巨大鳥居の痕跡だと思われます。
鳥居はなくなり、藤並神社も遷座し、跡地にできた冷暖房完備のモダンな県立図書館も、今日で、おしまい。
県立公文書館になるんですってね、あの建物。
時代は遷り変わる。
願わくば、新しい図書館が県民市民の役に立つ、未来型の図書館として機能し、この藤並の森は、文化の香りがたちこめる、素敵な森として、親しまれ続けることを期待したい。
今日で最後の、県立図書館の森。