物部川、三宝山、古生代~中生代の地層〔535〕2004/10/02
2004年10月2日(土)晴れ
今朝は暗いうちから南国工場。ご存知、高知県南国市の物部川沿いにある、ひまわり乳業主力工場であります。工場の東側の土手を越えると一級河川物部川。悠久の歴史を誇る美しい川ですね。
写真は、その土手の下から日の出の方角を撮影したもの。雲の向こうに朝日が昇りよります。太古の昔から、この物部川河口付近にはヒトが居住していたようです。弥生時代の、県下最大級の集落遺跡も残されちょります。その遺跡を調べてみますと、何度も洪水の大被害に遭っていることが判ります。大河は恵みであると同時に脅威でもあったがですね。
先日の台風で、水量はかなり増えちょります。写真左下の枯木には、上流から流されて来た枝などが大量に引っ掛かっちょります。現在の水面から3m以上高いところです。かなり増水しちょったがですね。
向こうに見える、頂上にお城のような建物の立つ山は「三宝山(さんぽうざん)」。ひまわり太郎が中学生の頃には小さな遊園地(三宝山スカイパーク)がありまして、直角にカーブする二人乗りのコースターが怖かったです。
この山付近は石灰岩層。東西200km以上伸びる石灰岩層だそうです。東は龍河洞から大栃、県境を越えて徳島県まで続き、西は、南国市稲生から高知市の治国谷(じごくだに)、伊野町八田を通って須崎市桑田山、東津野村から愛媛県へと伸びて行きます。成る程。有名な石灰岩の山地ばかりですね。
三宝山付近の石灰岩などで構成される地層は「大栃層群」と呼ばれて、中生代三畳紀からジュラ紀のものだそうです。恐竜が現れて活躍する時期ですな。
三宝山の北側、野市町東佐古付近の地層は、それより更に古い、古生代ペルム紀の地層。世界がひとつの超大陸「パンゲア大陸」やった時代でしょうか。パンゲア大陸の赤道付近に広がるテチス海の珊瑚堆積物が、日本の石灰岩層の多くを形成しちゅうとモノの本で読んだことがあるので、たぶん、野市の石灰岩層もそうなんでしょうね。