金華山、岐阜と名古屋で考える〔5258〕2017/09/07
2017年9月7日(木)曇りのち雨
で、岐阜。
先週末に飛騨高山へ行ったばかりですが、また来ました。今回は企業視察研修かれこれ。
昨日は、まず、岐阜市にある長谷虎紡績様。非常に品質の高い特殊な紡績とカーペットを作ってられますが、すごい。日本からどんどんと紡績工場が無くなっていく中、ここにしかない優れものをつくる技術。カーペットは、自動車用のマットやダスキンなどなど。トヨタの高級車に敷かれているマットは、長谷虎さんのだって。なるほど。
その後、岐阜県内でミスタードーナツを始めとするたくさんのFC店舗を展開されておられるサンポー様。このサンポーは、三方よしのサンポー。従業員の皆さんの生き甲斐ややり甲斐、幸せを考えた数々の取り組みは圧巻で、中村会長、社長のお話を聞くことができました。これは、今、弊社が取り組もうとしていることのお手本になることばかりなり。
そして、岐阜の長良川沿いのホテルに泊まってましたので、今朝は行ってきました。駆け上がってきました。人生初岐阜城。
標高328mの金華山は、さすが難攻不落と言われた天下の名城、岐阜城があっただけあって、駈け上がるにはこたいました。山道の中でも一番急坂のルートを駆け上がった訳だが、かなり赤味がかったチャートの辺理が壁のように聳え立つ、そんな急坂なので、本人は駆け上がっているつもりでも、歩いているようにしか見えなかったと思います。
写真は、その金華山から下る途中から見た岐阜市内。あいにくのお天気で、信長の天下布武の気分に浸ることはできんかったですが、この山の上にお城を作った斎藤さんや、いっとき、本拠とした信長の気持ちは理解できた。と、思う。
初めての金華山RUNは、苦し心地よかったですね。満足満足。でも、戦国武将としてあの城を攻め上がるのは、無理だ。
今日の訪問先は、太陽社電気様。抵抗器メーカー。
抵抗器って、昔、トランジスタラジオを作る時に使った、小さな楕円の両方に針金が伸びたやつを連想しますが、今は全然違うんだ。当たり前やけど。半導体みたいな工程。薄い基盤の上に何千という抵抗がプリントさてれているんですね。
こういったものは、大企業の工場や台湾の工場が大量につくるもの。なのでコスト競争が激しいとは想像できますが、太陽社電気様は、飛び抜けた不良品率の低さと品質で、他社商品に比べて高価格のものしか作らない、売らない、という戦略に特化し、自動車メーカーという非常に高い品質を要求されるお客様にお客様を絞って、高い高い利益率で悠々悠々。安いものには手を出さない。とてもとても勉強になりました。
そして。
最後にお邪魔したのが一番行きたかったカミハギサイクル様。名古屋で3店舗お店を出しておられる、知る人ぞ知る自転車屋さん。スポーツ自転車。それも、自転車が好きで好きで仕方がないような人たちが集うお店。
その実質的創業者、上萩さんの人生は凄まじい。
とてつもない苦労をして少年時代を送りながら自転車屋さんを育て上げる。スポーツサイクルに特化したお店は、すごい。一般の自転車屋さんが量販店に駆逐されていく中、他に比べようもない、唯一無二のお店をつくりあげていくその哲学は、僕らを感動させてくれます。
売り手と買い手の関係ではない。お店を好きになってくれる人。そんなお客様を愛するお店。
ここには書き尽くせないのがもどかしい。
10月5日には、名古屋駅近くのさきしまライブ駅前にできた商業施設に新しいお店を出すそう。自転車ファン、お喜び。
我々のような抽象事業者が進むべき道、考えるべきことは、今回の訪問先に共通して、その答えがあった気がします。
信長ゆかりの岐阜城址で、そんなこんなを考える。