天満宮の土俵〔5213〕2017/07/24
2017年7月24日(月)晴れ
蒸せました。空気が動かない。気温が下がらない。そんな夜。
今日は月曜日なので早起きして出勤。ここは、出勤途中の潮江天満宮。午前3時半過ぎ。さすがに、誰もいない静かな境内。
一昨日、この天満宮では夏祭り。露店が並び、浴衣を着た若者も多く訪れたであろう、夏祭り。その夏祭りのメインイベントの一つに、奉納相撲がありました。
今年も、3歳から小学校6年生まで、20名が参加しての奉納相撲だったようです。昔から、お祭りといえば、相撲だった。
幾度か、このにっこりでもご紹介した、本山町、上関阿弥陀堂の奉納相撲は、子供の部もありますが、メインは大人の力士たちによるガチンコ相撲。夜が更けるまで繰り広げられる相撲は、伝統行事であるとともに、残していかなければならない祭りの風景。
今も、お祭りで奉納相撲が行われる神社は結構あります。が、ほとんどが子供の相撲に限定され、しかもその数は減ってきた。
大相撲は最近少し盛り上がってますが、底辺の縮小傾向は止めようもないのでしょうか。
で、ここは潮江天満宮の土俵。四周に注連縄。ここで、昔から繰り広げられてきた奉納相撲。ところが。そう。ところが。
今年から、天満宮の奉納相撲が開催される場所、ここではなくなったということ。びっくりしゃっくり。ちょっと古いけど。
なんとですね、今年から相撲は土俵マットで行われるようになりました。どんな場所でも、広げるだけで相撲ができるというコンビニエンスなグッズ、土俵マット。
拝殿前の、広い場所に土俵マットが敷かれ、そこで行われたという奉納相撲。まあ、場所としては神様の目の前なので、神様も観戦しやすかったのでしょうか。知らんけど。
そんな訳で、心なしか寂しげな、天満宮の土俵。ここで奉納相撲をすることは、もう、無いのか。それはそれでちょっと、寂しい。もっとよく観て、夏の記憶にとどめておきたかった。神社の土俵の奉納相撲。
夏まつり。
陽水の「夏まつり」は、Em9というコードが実に印象的。9th。9thは、ドレミファで言うと、レだ。ドレミファソラシドレ、の、レ。
7thから8へ解決していくのとは違い、9thから解決していく感じは、少し寂しい。7thから8は、ホッとするけど9thからは心にざわざわが残る感じ、かも知れない。
陽水は、このEm9のコードを弾くために、この歌を作ったのかも知れない、などと、暑さで朦朧とした頭でちょっと考える。
少年の頃に印象に残ったこの歌は、今も、と申しますか今の方が増幅されて、懐かしさや儚さ、寂しさ、そして美しさを僕に感じさせてくれます。印象的な9thの音とともに。
この土俵で行われていた相撲も、9thの音が似合う、遠い思い出になっていくのかも知れません。夏の、寂しさ。
ともあれ、暑い夏。汗びっしょりの朝。熱中症対策に、牛乳はお忘れなく。これは、遠い思い出の話ではなくて、目の前の現実。