濱口雄幸と過ごす時間〔5212〕2017/07/23
2017年7月23日(日)晴れ
雲は多めですが、暑い暑い日曜日。今日は大暑。そりゃあ、暑い。
で、朝のうち、走ってきました。五台山。この季節、山を走る方がずっと快適なんですね。でも、やっぱし暑い。一気に山頂まで駆け上がったら汗が滝のよう。頭からバケツで水をかぶったように、汗をかく。苦し心地良いですね~。
昨日、夜のテレビで、広島カープの新井選手が、40歳になるのに夏場に強い理由、というのをやってました。
夏は暑いので、すぐに汗をかく。それで、運動した気になってしまっては、ダメ。キチンと運動して汗をかくことが大事。勘違いして手を抜いてはならない。そんな話だったと思う。すごいね、やっぱし。
今日は、早かったので、まだ牧野植物園は開いてない。ので、南側へ下り、星神社にお参りしてから星神社の長い長い石段を下りました。鳴谷。
そして、久々に訪れたのが、ここ。唐谷の、濱口雄幸生家。
新しい高速道路ができて、やかましくなった場所から谷へ入っていくと、そこは以前と変わらぬ静かな谷。
道端の家の二階の窓が突然開いて、おばちゃんが。
「○○君、どこへ行きゆうぞね?」そして、僕と目が合う。「あれ。○○君や無いかね?」
僕「そんなに似いちゅうろうか・・」
おばちゃん「似いちゅう似いちゅう。ごめんごめん。」
僕はいったい誰に似ているのだろう。
それはともかく、谷間の細い道を上がっていく。その上に、濱口雄幸さんの生まれ育った家。
ここはキチンと復元整備され、往時の姿がそのまま体感できるようになってます。静かな静かな、自分を見つめるには最適な空間。
時々、ここで時間を過ごすのも、良いことだと思う。
幾度もご紹介してきたので、あらためて説明はしません。昭和の初期。軍部台頭の中で政党政治を守り、耳に心地良い言説で国家の危機感と領土の拡張、軍備増強を煽る軍部と煽られる世論。そんな空気の中で信念を貫き通した矜持の政治家。ポピュリズムとは対極にありながら、その誠実な姿勢で国民の支持を集めるも、右翼青年の凶弾に斃れたライオン宰相。
この生家の玄関口に、記帳用の帳面が置いてありました。
読むと、今のような時代に、濱口雄幸さんのような政治家がいないのが残念だ、といった内容が多く書かれています。そう。ここは、そんな思いを強くさせてくれる場所。
この部屋は、少年時代の雄幸さんが勉強にいそしんだ部屋。勉強部屋。
ここで、谷のせせらぎと鳥の声、虫の声を聞きながら、勉強に励んだ少年が、強烈な矜持を育み、国家を導いていこうとした。
その原点となるこの部屋で、しばしたたずみ、夏の暑さを忘れる時間。
良い時間を過ごせた、大暑の五台山ラン。