青汁とヤマガラ〔5200〕2017/07/11
2017年7月11日(火)晴れ
暑い。湿度は昨夜から高いですが、なんとなく梅雨明けも近いのか、と感じるようなお天気になってきた、夏の午後。
今日は、鳥取県からのお客様をご案内して、大豊町へ行ってました。そう。ひまわり青汁「菜食健美」の原料となる葉っぱ類を栽培している、大豊町。
今、その主産地は、大豊町怒田、八畝。ぬた、ようね。大豊町の山間、谷を挟んで広範な斜面に広がる棚田地帯が、怒田、八畝。
夏の日差しを受けながら、ケールがすくすくと育っている風景を、お客様とともに、満喫してきました。
あの、すごい風景の中で育てられた野菜。
それをそのまますり潰した青汁「菜食健美」。
大自然の恵みが、嬉しい。
その産地を見学してから国道32号線へ戻り、徳島との県境方面へ。
お昼ご飯は、弊社元総務部長やっさんがオーナーシェフの「なかとよや」にしようと思ったのですが、火曜は定休日でした。残念。
そこで、県境へ。県境を跨いだ徳島県側にある「そば茶屋」。久し振りです。
あの独特の十割そば、祖谷そばは、相変わらず美味しかったです。もちろん鮎寿司も。
おそばが出てくるのを待ちながら、ふと窓の外をを見る、餌付け用にしつらえられた場所に美しい小鳥。ひまわりの種を食べにやってきた、小鳥。お店を一人で切り盛りするおばあちゃんに聞いてみると、「ヤマガラ」とのこと。なるほど。実に可愛らしい小鳥、ヤマガラ。
ヤマガラは山雀と書く。山の雀か。でも、雀にしてはかなりカラフル。スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属なんだって。
鳥には滅法詳しくないもので、よくわからんけど、「カラ」の一種なんだろうか。全部、最後にカラやガラが、付く。
なんとなくヤイロチョウにも似いちゅうけんど、ヤイロチョウはスズメ目ヤイロチョウ科ヤイロチョウ属なんだって。
雀と書いて「カラ」と読む。
では、スズメ目の鳥が全部「カラ」かと言うとまったくそんなことはなくて、シジュウカラ科とゴジュウカラ科の総称して「カラ類」と言うんだそう。ゴジュウカラち、何ぜよ。
どちらにしても、こんなに可愛らしい小鳥が、おそばを食べる横にやって来るのは、なんか、嬉しいです。
ここから北上すると大歩危小歩危。
三波川変性帯の地層を吉野川が横切る渓谷。
大豊町怒田や八畝は、その南に隣接する御荷鉾帯である、てな話を以前にも書いた記憶があります。御荷鉾帯の地層は脆い岩盤の破砕帯。御荷鉾帯緑色岩類からは粘性のある土壌ができる。そんな訳で、保水性の高い土壌になり、棚田に適した土地になる。
怒田、八畝や、本山町吉延などは、全部、この地層に属することはわかってます。
20万分の1日本シームレス地質図を見ると、御荷鉾帯があるエリアには「約2億万年前~1億4600万年前の付加体中の玄武岩岩体」と書かれている。
一説に、御荷鉾帯は超巨大火山の超大規模噴火によってつくられた地層、とも言われます。玄武岩岩体、という、山中には珍しい玄武岩の岩であることが、超巨大火山噴火でできたことを物語っているのだろうか。物語っていないのだろうか。
地学は難しく、今も、ちょっとした地質についてたくさんの学者が諸説紛々。まだまだ謎が多い、地球の成り立ち。
ともあれ、地球の営みが、素晴らしい棚田地帯を生み出し、そこが青汁原料野菜の主産地となるのは宿命だったのか。