住吉野〔5158〕2017/05/30
2017年5月30日(火)晴れ!
最近走れてません。土日に少しは走りましたが、それっぱあのもん。夜は夜で会合が続き、走れてない。しかし今日は大丈夫。夜、会合も宴会も入って無いので、久々に、本当に久々に走って帰りました。いや~、ナマっちゅうナマっちゅう。これではいかん。深く深く、まいまいず井戸より深く反省しました。
まいまいず井戸というのは、埼玉県羽村市に今もその姿が残る井戸の形態だ。あの界隈の武蔵野台地は、多摩川によって形成された扇状地で、硬い難透水層の上に、厚い砂礫層と関東ローム層が乗っている。なので、難透水層の上を流れる水までは、地面をかなり深く掘り下げんと届かない。
しかし、砂礫層は崩れやすいので、井戸を掘るには技術が必要。昔は、深い深い井戸は掘れなかった。そこでまず、すり鉢状に大きな穴を掘り、その穴の底から垂直に井戸を掘って、そこから地下水を汲み上げる仕組みを考えた訳だ。それが、まいまいず井戸。すり鉢をらせん状の道で降りていくので、それがカタツムリみたいなので、まいまいず。
話がとても脱線しました。今日の話はまいまいず井戸ではない。
いや、人間やはり運動せんといけません。そして飽食の時代、食べもんも、控えんといけません。わかっちゃいるけどね。でもね。
今日は、このにっこりを家に帰ってから書くために、PCを背負って走りました。汗ビッショ。ここは、住吉野。国道55号線の南、吾岡山や船岡山の南側。右手の山が、住吉神社が鎮座まします船岡山。なので住吉野。ここの田植えは早いので、稲もこんなに大きくなりました。この界隈は、水の豊かな土地ですね。地理院地図の、治水地形分類図を見ると、過去の河川の流路がわかりますが、ここはかつて、物部川がながれていた。今も、伏流水が流れているのでありましょうね。
最近の地理院地図、またまた進化しました。「色別標高図」というのが新しく増えてます。これ、なかなか面白い。
今晩走って帰った界隈の色別標高図は、これ。物部川沿いの、ひまわり乳業のある場所はそこそこ標高があることが、わかる。で、西へ行くほど、徐々に標高が下がっていく。そんな地形なんだ。なので、古物部川は、その傾斜に沿って西へ流れ、古浦戸湾へと流れ込んでいた訳だ。そんな歴史も一目瞭然。
治水地形分類図を見てわかるように、香長平野は伏流水が豊富。もちろん、小川もいっぱい流れていた。水では苦労しなかった土地であることがわかります。
関東、武蔵野台地は、それに比べると実に大変。井戸の水汲みが大変で、所沢では、「嫁を所沢にはやるな」と言われていたとか。水汲みが大変なので。
それに比べたら高知は水には恵まれてますね。そのかわり、洪水や津波の危険は、あります。
人類は、それぞれの土地で、それぞれの苦労を重ねながら生活を向上させてきた。
こうやって自分の足で走りながら風景を見ていると、そんな知識が少しづつ、身体の中へと入ってくる気がします。