雨の路地、ハイジのヤギミルクの味〔5153〕2017/05/25
2017年5月25日(木)雨が降ります雨が降る
昨日、雨に似合う植物ユキノシタのことを書きました。で、今日も雨に似合う植物シリーズ。ドクダミ。ドクダミは、家の裏庭とか路地裏みたいなところに必ず群生している草だ。じめじめした所に生え、雨によく似合う。昨日話した野草を食べるサークルでは、こういったポピュラーな薬草の類いは、採集摂食対象にはなっていなかった。
ドクダミは、僕が子供の頃、秦泉寺のじいちゃんばあちゃんが煎じて飲んでました。ドクダミと呼ばず、ドクグサと呼んでたので、幼児期の僕にとっては、とても怖い草でした。ドクグサですきんね。
開花時期は今頃から。
雨の中、花、咲いてます。白い、花びらみたいに見えるのは総苞片と呼ばれる器官だそうで、花は、真ん中の黄色い部分。でも、これが花ではなくて花の集合体。黄色い小さなブツブツが花で、その集合体が総苞片から突き出している。そんな姿が、雨の中、印象的でした。この花、食べたらどんな味がするんだろう。そもそも食べれるんだろうか。
ところで今、弊社ではヤギミルクをつくってます。川添ヤギ牧場のヤギミルクは、昔のように臭くない。それは、完全自給飼料で、穀類は自作の米しか給餌してないからだと思われます。
ヤギのミルクは、食べているものによって、味が全然違ってきます。なんでもかんでも食べますきんね、ヤギは。たぶん、このドクダミも、食べると思う。
アルプスの少女ハイジでは、ハイジもクララも、ヤギのミルクをとんでもなく美味しそうに飲んでましたよね。おかわり~!とか叫びながら。あの場面を見て、ヤギミルクを飲みたくなった方も多いと思います。が、子供のころに家で飼っていたヤギの乳を飲んだことのある世代の方々には、ヤギミルク、そんなに美味しいか?と思った人も多かったと思います。間違いなく多かったと思います。でもね、たぶんね、本当に美味しかったんだと思う。
ヤギには、牧草のたぐいの粗飼料と、エネルギー源となる穀類の餌が必要。ハイジが飲んでいたミルクのヤギ、粗飼料は、毎日ペーターが山へ連れて行って食べさせている。たぶん、決まった、ミルクの味が良くなる草を食べさせている。そして穀類は、今の配合飼料みたいに大豆だトウモロコシだ、みたいなものはなくて、大麦などのシンプルなものだったはず。そりゃあ、うまい。
川添ヤギ牧場のヤギミルクは、ハイジやクララが美味しそうに飲んでいたヤギミルクのような味がするんだと思います。あの、おかわり~!と叫んでいた、うまそうなヤギミルク。
話は戻って、ここは宝永町の路地。雨が降ると路地が恋しくなる。なりませんか?
人間、ごちゃごちゃで狭くて猥雑な路地に、どうしようもない魅力を感じてしまいます。宝永町にはそんな路地が残っていたり残っていなかったり。
以前、電車通りから南へつながる不思議な路地がありました。こんなの。往時結成して僕が隊長をやっていた「高知のぬかるみ探検隊」で探検した、高知の不思議な路地の王様でした。
その路地は5年前に火事で焼けてしまい、今はもう、ない。すぎ去りゆく昭和。ぬかるみ探検隊も懐かしい・・・