神社の後ろ側〔4964〕2016/11/17
2016年11月17日(木)快晴!
秋晴れ。もう、山は紅葉真っ盛りで、今朝の高知新聞は紅葉特集号になっちょりました。秋深し。食欲が増進していけません。運動しなくっちゃ。
さて。
昨日、神社本殿(正殿)の背後について書きました。今日も、その続き。興味、ないですか?
昨日の写真は潮江天満宮拝殿と、その真上のスーパームーンでした。そこで今朝は、その拝殿奥の本殿のその背後をぐるりと廻る小径を撮影してきました。背後には小山があって、その上に大山祇神と磐座。そこ小山の山裾を廻る小径が、大山祇神社の参道。
写真左手が、小径から上がっていく石段。その上に大山祇神社のお社が見えている。写真右端に、僕が少しだけ、ナンゾのように写っちゅうの、わかりますでしょうか。
神社本殿の背後は、幽玄な雰囲気になっているところが多いようです。土佐神社はもちろんそうですし、熱田神宮も。
出雲大社では、本殿の背後に素鵞社。素鵞鳴尊だ。スサノオ。出雲大社の神様、大国主神のお父さんか。で、本殿の背後を、素鵞社を参拝しながらぐるりと廻れるように、なっている。やはり、神聖な雰囲気が溢れる小径。
本殿の背後がそんな幽玄で不思議な雰囲気にない有名神社は、太宰府天満宮。行ったことある方はわかると思いますが、お札売り場とか野見宿禰の碑の横を抜けて裏手へまわると、茶店とかがある、のったりまったりした憩いのスペース。太宰府天満宮では、本殿真裏はパワースポットではないようだ。で、ネットで見てみたら、そこから、梅ヶ枝餅の有名店、お石茶屋の前を通って北東の山の方へと上がっていくと天開稲荷神社。太宰府天満宮では、本殿拝殿が南面しているものの、山は東側にあるので、その東側の山をぐるりと廻る小径が、通常の神社の本殿背後小径に相当する訳だ。
通常の神社では、ご祭神やご神体は本殿にあり、その背後は神聖ではあっても、ぐるりと廻れるように、なっている。
では。
山そのものが御神体であるような場合。拝殿はあっても本殿はなく、山は禁足地になっていたり、する。でも、近年は、登拝できるようになったりも、しています。
一番重要かつ有名なのは、もちろん、奈良の三輪山。大神(おおみわ)神社は、三輪山そのものが神様で、麓にあるのは拝む場所。
三輪山は標高467m。そもそも、入山は厳しく制限されていたものが、近代になって熱心な信者さんに入山が許可されるようになった、ということ。僕も、一度登拝しました。
高知では朝倉神社。背後の赤鬼山がご神体。今は拝殿の奥に本殿も建てられていますが、そもそもの神様は、あの、神奈備山たる赤鬼山。
山そのものが神様なので、入山はできないのかと思いきや、できるとの情報をネットで得た僕は、登拝してきました。去年の1月12日のこと。僕は、大自然の偉大さ、大自然の神に対する崇敬の念は強いので、許していただけたものとは思っておりますが。写真撮って良かったかどうかは、知りません。
写真を撮らなかったと言えば、介良の朝峯神社。この本殿の背後は、女人禁制の、実に神々しい場所で、古い石段を上がったところにある、大きな女陰の岩は、あまりの神々しさに写真を撮ることもできませんでした。
伊勢神宮内宮正殿の背後には、荒祭宮が鎮座、という話を昨日書きました。そして、その背後には悠久の森。もちろん、人が入り込むことを厳しく禁じられてきた、悠久の森がある。2015年の式年遷宮の手前に、NHKが入山を許可され、その、人の入らない照葉樹林の山の自然を紹介する番組をつくってます。
これは、観てみたい。
このように。
絶対なる神域も、場合によっては人が入ったりできる。この辺の融通無碍が、日本の神様らしくて、良いと思います。