浅草のお狸様〔4900〕2016/09/14
2016年9月14日(水)曇り
今日は東京。昨日の午後の飛行機でやって来ちょります。
昨日のにっこりでご紹介した「雷ソング」。その、二番の歌詞に出てくるのが、雷門の浅草、浅草のストリップでございました。そんな訳で、今朝はその現場をたつくって見ました。ここは、浅草のストリップが繁栄した、まさにその現場。
左の建物。「浅草フランス座演芸場東洋館」というのが現在の名称。ややこしい名前なのは、そのややこしい歴史に由来する。
まあ、ややこしいので説明は省きますが、ここに戦後間もなくできたストリップ劇場「フランス座」が、浅草のストリップの中心となったのでありました。
で、そのストリップ劇場に、通常の劇場をつくったり寄席をつくったり。ストリップをやめた時期もあったが、結局はストリップに帰ってくる。
しかし、2000年、ストリップの斜陽化には歯止めがかからず、遂に、ストリップ興行は中止。久米仙人も良かった良かった。
ともあれ、ここから輩出された芸人は数知れず。ビートたけしがあまりにも有名。あと、ちょっと前の日経新聞の「私の履歴書」に自伝を書いた萩本欽一も、ここの出身。あの「私の履歴書」での、欽ちゃんの、ここで修行する話は面白うございましたね。
「私の履歴書」と言えば、一昨日、現在連載中の吉野家創業者、安部修仁さんのことを書き、牛丼を食べちょります。で、築地市場の豊洲移転に伴い、吉野家発祥の地、築地店もなくなってしまう、と。なので、今朝は浅草から築地まで走り、初めて吉野家築地店で牛丼を食べる、そんな計画。そんな計画でした。それなのに、ああそれなのに。
築地へ到着すると、静かだ。あああ~・・・。今日は水曜日。市場休だ。ああ。うっかりしちょりました。しかもお腹は完全に吉野家牛丼腹。
仕方ないので、電車に乗って浅草へ帰り、ホテル前の吉野家で牛丼を食べました。
まあ、都庁の対応のおかげで豊洲移転はだいぶ遅れそうなんで、まだ、慌てんでもかまんとは思いますが。
話は浅草。
今朝は5時半頃から浅草をたつくったのですが、浅草寺には早くからたくさんの善男善女。
浅草寺には、鎮護堂というお堂が鎮座まします。通称お狸様。そう。タヌキをお祀りしたお堂だ。明治初期、境内に棲むタヌキを「鎮護大使者」として祀ったのが始まりと、HPには書いちゃあります。
高知にも、おタヌキ様をお祀りする神社、大膳神社が鎮座ましますことは、以前このにっこりでもご紹介しました。タヌキ。他に抜きん出る、ということで、勝負に勝ったり立身出世したりするご利益がある、とされる高知のおタヌキ様ですが、浅草ではどうなんでしょう。火防、盗難除けのご利益、とHPにはありますので、他に抜きん出る感じではないのかも知れません。
で。なんと。
実は、今朝、浅草寺でタヌキを見たのであります。正確に申しますれば、花やしきの前の道路。
遠かったので、最初は猫かと思いました。道路を横切る獣の影。
なんか、猫ではないような感じもしたのですが、よくわからない。
そして、そっちの方へ歩きながら、ふと、道路と花やしきの間の店舗の屋根の上を見ると、さっきの動物だ。鼻先がとんがり、どう見ても、猫ではない。タヌキだ。いや、たぶん、タヌキ。
この浅草の地には、かつて、タヌキが生息しており、おタヌキ様を祀ったお堂がある、というのは結構有名な話。ですが、今もタヌキが生息しているのか。
おタヌキ様の近くに生息するタヌキなので、手出しは無用。これは、神様だ。写真を撮るのも控えました。
さすが浅草。早朝の浅草で、おタヌキ様に出逢いました。