牛丼の青春〔4898〕2016/09/12
2016年9月12日(月)曇り
今週はお天気崩れそう。高知もこれから雨になるにかありません。
さて。
日経新聞には、昔から「私の履歴書」というコーナーがあります。最終面の左上。人生で成功された各種様々なジャンルの皆さんが、ご自分の人生を振り返って書く履歴書。人によって、興味深いもの、面白いもの、結構つまらんものなどなど、あります。ので、登場する人によって読んだり読まなかったり。
今月は、吉野家の元社長で現会長の安部修仁さん。面白い。
「私の履歴書」は、一人分が、毎月1日に始まって、月末まで。なので、今月はまだ三分の一を過ぎたところ。吉野家が築地を飛び出し、驚異的な勢いで多店舗展開を始めた時代。
ミュージシャンを目指して九州から上京し、吉野家でアルバイトするようになった安部青年が、牛丼にどんどんとはまりこんでいく、そんな時代。
僕らは、それからの安部さんの波乱万丈を知っている。吉野家の波乱万丈も知っている。だから、その伏線となる前半生が、なかなか興味深いものに見えるんでしょうか。
それはともかく。
今朝、会社で一仕事済ませて、午前6時。ゆっくりと新聞を読もうとしたら、今日は休刊日ではないか。で、今一度、昨日の新聞を引っ張り出してきて、読む。
ああ。また、カープ優勝の喜びを反芻してしまった。
そして、じっくりと、私の履歴書を、読む。
牛丼の肉盛りをするのが、楽しくて楽しくて仕方なかった店長時代の安部さんの話。
それを読んでいるうちに、吉野家の牛丼がどうしても食べたくなってしまった。もう、今朝は牛丼から逃げられない。そう言えば、しばらく、食べてないぞ。吉野家の牛丼。
牛丼チェーン、いろいろありますが、それぞれ、風味が違います。中でも吉野家は、牛丼チェーンの嚆矢だけあって、僕にとってはこれぞ牛丼。もちろん初めて上京して食べた牛丼は吉野家だった。
どうしてもどうしても食べたい。牛丼腹になってしまったので、仕方ないので行ってきました。吉野家。並盛り牛丼。朝からカロリー過多なので、生卵はやめちょきます。
学生時代、東京で初めて食べたあの牛丼と同じ味。青春の味と言うたら大袈裟でしょうか。
吉野家一号店は、築地場内。築地で働く皆さんの要望に応えるべく、やはい、うまい、を基本に考えたオペレーションが人気を呼び、多店舗展開につながっていく。その元祖の築地店は、間も無く、築地の豊洲移転によって閉店となる運命にあります。11月7日移転は延期になったので、いつまで営業なのかは知りませんが。
築地でいろんなお店に行きましたが、吉野家には行ってませんな。吉野家、高知にもいっぱいありますきんね。しかし、まもなく無くなってしまう記念すべき一号店には、行っちょかんといかん気になりました。
青春の味の元祖を、この舌で、確かめておこう。