だらけきった猫は、なぜ?〔4897〕2016/09/11
2016年9月11日(日)晴れ!
カープが優勝した。
25年振り。もう、優勝のことなど忘れていた。
今年のカープの空気感の良さは、いったい何なんだろう。間違いなく、あの、空気感の良さが、優勝をもたらしている。
ファンの盛り上がりもすごい。昨夜、とある会合、懇親会終了後、柳町の路地裏の、カープファンが集う店に立ち寄った。もう、路地にも真っ赤な人々が溢れて異様な雰囲気。
そして、異様な盛り上がりの中、優勝。
勝利投手が黒田、というのが、また、すごい。
今年のカープは、組織のあり方、企業のあり方について、様々なことを教えてくれる。
黒田は、優勝が決まった後、こんな手記を寄せている。
「チームは基本同じ方向を向かなければならない。だが以前は残念ながら投手と野手には溝があった。空気を変えたかった。大事なのは助け合う気持ち。互いをリ スペクトし言動や態度には注意を払う。投手、野手最年長の僕たちが、タッグを組んでそれを実行してきた。今は溝がなくなったと感じる。
今春オープン戦。二遊間を守るキク(菊池)と広輔(田中)が頻繁にマウンドへ行く姿を見て「俺の時にも来てくれよ」と伝えた。「どんな状況でもいい。今だ と思ったら来てくれ」と。そうすると、投手が醸し出す雰囲気や試合の流れなどを読み、チームのことを考えて動くようになる。彼らには自立してほしかった。 以来、凄く声を掛けてくれるようになった。感謝している。そういうささいなことが、チーム力になると信じる。」
これはもう、ものすごく深い言葉。
そして緒方監督。
去年の采配を猛省した。家族からのアドバイスに素直に耳を傾け、選手たちが動きやすい環境をつくりあげていった。ある新聞には、その変化をこう書いてる。
「前時代的な根性論を捨て、目線を下げた。
主力選手を食事に誘い、目指す野球を共有。
一方で、平等な起用も続けた。
試合後の監督室への呼び出しはやめ、開放感のあるグラウンドで、翌日に声を掛けた。」
そして、緒方監督はこうも言った。
「去年の俺にはばかだと言ってやる。」
僕も、見習おう。去年の僕にばかと言おう。
それはともかく。
昨夜、その店で喜びを爆発、共有させていたので、家に何時に帰ったのかも覚えてない。
なんとか、走りにでかけたが、今日は、魂が抜けたような一日を過ごしてしまった。
写真は、ランの途中で立ち寄った潮江天満宮さん。拝殿前。
だらけきった猫が一匹。近くを誰が通ろうが、動かない。時折面倒くさそうに、少しだけ顔を動かす。
彼(彼女?)も、昨夜はカープ優勝で盛り上がり、今日は腑抜けになってしまったのか、などと想像してしまいました。