香川用水はすごい〔4826〕2016/07/02
2016年7月2日(土)あづい!
今日はまた、暑いですな。仕事で香川へ行っちょりましたが、車の外気温計の表示は35℃までいきました。う〜ん。夏だ。
今、香川から国道32号線を帰ってきておりまして、阿波池田の、池田湖の畔で、このにっこりを書いております。吉野川の治水と香川用水の為に作られた池田ダムのダム湖。
で、写真は、香川の綾歌町の香川用水。
国道32号線、琴平から高松までが新しゅうなっちょりまして、ほぼほぼ、琴電のルート沿いに走るようになりました。善通寺とか丸亀とか坂出を経由しない最短ルート。
で。坂出にある弊社の西日本事業部へ行くには、この新しい道を通り、途中から北上して、飯山を通り、坂出へと向かいます。
綾歌を通りかかると、車載ナビの表示に「香川用水」の文字が見える。
そうか。香川用水は、ここを通っているのか。
満濃池などの溜池は、香川が降水量の少ない土地で大きな河川がなく、とんでもなく水に苦労する土地であったことからつくられたもの、と、小学校の社会の授業で習いました。小学校の修学旅行は高松の屋島と小豆島でしたが、満濃池にも寄ったことを覚えちょります。
あの頃。まだ、香川用水は完成しておらず、満濃池のような溜池が重要極まりない役割を果たしておりました。
高知県の大川村にある巨大ダム、早明浦ダムを水源とし、池田ダムに貯えられ、山のなかに延々とトンネルをぶち抜いて香川の平野に通した用水が、香川用水。
完成したのは、1974年。僕が小学校の修学旅行で満濃池を見た、翌々年くらいでしょうか。
今日は、用水の畔へ行って、撮影してみました。左手の彼方には讃岐富士、飯野山。
香川用水は、ほとんど、地中のトンネルを通っておりますので、こうやって露天になっちゅう部分は珍しい。地理院地図を見ると、トンネル部分は、点線で表示してくれちょります。
この場所は、こんな感じ。
ここから点線を遡っていくと、すごい。金比羅さんの山、象頭山の真下も抜けちゅうんだ。で、更に遡ると、三豊市の宝山湖。ここで、いくつかの支線に分岐しちゅうがですな。
そっから更に遡ると、エリエールGCの横へ。そこには香川用水記念公園というのが見えます。そんなのがあるんだね。
で、更に南へと点線、つまりトンネルを遡れば、讃岐山地の下を抜け、池田湖へ。
すごい。
なんという人智と努力。
この大工事のお陰で、香川県が旱魃に見舞われることも少なくなりました。
とは言え、地球環境は変化している。早明浦ダムが渇水に見舞われると、やはり、香川用水も取水制限となし、香川はやはり水で苦しむ。これからの人類にとって、水がとてつもなく重要である、という実感は、香川県人ならできるのかも知れない。
ほとんど、水で苦労することのない我々高知県人には、ちょっと、危機意識が足りないのかも知れません。
この写真の香川用水へ水を供給している、池田ダムの池田湖畔で、そんなことを考えながら、今日のにっこりを書きました。