濱口雄幸さんの勉強部屋〔4827〕2016/07/03
2016年7月3日(日)暑いです
日曜日。今日は、浦戸湾七河川一斉清掃の日。今朝も、鏡川第7ブロック北のブロック長さんとして、頑張って参りました。この一斉清掃の前身、鏡川一斉清掃が始まったのが僕が小学生の頃で、南与力町の町内会をやっておった父に、毎年連れられてやって来ました。あれはもう、40年以上も前の話か。ああ。今は昔。
さて。
それにしても蒸せます。川掃除をしておりましても、汗が噴き出す。家に帰って速攻でシャワーを浴びまして、久々に走りにでかけました。曇りの予報やったのに、お日様ギラギラ。炎天下ランになってしまった。
途中、どうしても立ち寄りたかったのが、ここ。
五台山の南。唐谷の奥まった場所にある、濱口雄幸さんの生家。高知市の史跡に指定されている、素晴らしい雰囲気の、家。
ご近所の方に管理を委託しちゅうがでしょうね。
今朝、到着したのは朝の9時過ぎ。9時開館なので、開けたばっかし。管理してくださりゆうおばちゃんが、裏山の草刈りをしておられました。
この家(水口家)で明治3年に生まれた雄幸少年。勉強、できました。こじゃんと。明治16年に旧制高知中学へ入学、片道8kmの道のりを、毎日歩いて通いました。昔の人はエラいですね、ホントに。
で、三高、東大、大蔵省。それぞれの場所で能力を発揮し、優秀極まりない官吏に。そして、若槻礼次郎らに見込まれて政治家に転身。そして、首相。
右翼青年の凶弾に倒れてしまったのは、ご承知の通り。
何度も幾度もこのにっこりで書いてきましたが、ロンドン軍縮条約を成立させたりと、あの情勢の中で、命を投げ打って頑張った、矜持の人。知性も知恵も能力もあり、そして、矜持がある。
その辺のポピュリズム政治家とは、モノが、違う。
今、こんな時代だからこそ、濱口雄幸さんのような人物が評価されなければならない、と、思います。時代の空気感に流されない、信念と矜持。知性、知恵。
この写真の部屋は、元々、納屋であったのを、雄幸少年の勉強部屋に改造したもの。彼の能力は、この部屋での圧倒的な努力によって培われたもの。それにあやかって、座ってみました。
帰りがけに、草刈りをしゆうおばちゃんと、少し話をしました。
なんでも、今月の28日だかに、NHKの番組で、この生家が紹介されるのだとか。夜、8時から、と言うておりました。なんの番組だろうか。ドローンで、空から撮影したりしたそうです。
28日は木曜日。う〜ん。29日なら金曜日で、歴史秘話ヒストリアなんですけんどね。近づかんと、どんな番組なのかがわからんのかな。
にしても、かなり、嬉しい。
この時代。この情勢の中で、NHKが濱口雄幸さんを取り上げる。濱口雄幸さんが歴史に果たした役割や、果たせなかった役割を、今一度皆で確かめてみよう。知性の大切さ。
まあ、それを理解している政治家がどれだけ居るかは、怪しいもんだとは思いますが。
今朝の高知新聞に、アベノミクスはインパール作戦みたいなもんだ、と発言した、政府の政策に深く関わっている経済学者がおる、てな論説が載っておりました。この意味、ものすごく、重い。
そして、この意味が理解できる政治家がどれっぱあ居るんでしょうか。
朝、その記事を読んで「知性」のことに思いを馳せたので、突然、ここ、濱口雄幸生家に来てみたくなった訳です。
炎天下ランは、気を失いかけるくらい暑かった。