幡多酪農組合と赤泊と磯遊び〔4755〕2016/04/22
2016年4月22日(金)晴れ!
昨日の雨が嘘のように晴れ渡った高知県地方。暑い1日になりそうです。
それにしても、昨夜。
室戸沖を震源とする地震で、室戸では震度3を記録、というニュース。高知市の震度は1程度やったので体感はありませんでしたが、それにしても。
もちろん今回の九州の大地震を発生させた断層と、室戸沖の震源は、全然の別物。
とは言え、全く関係ない、とは言い切れない。関係あるのかないのか、地震学者でも特定はできませんが、気になる位置での地震ですよね。昨夜は思わず、室内の家具の固定状況を確認してしまいました。いつ、どんな規模の地震がどこで発生するのかは、誰にもわからない。
ところで熊本地震。中央構造線の右ずれ断層による地震であることは、どうやら間違いない。中央構造線は、古期中央構造線と新期中央構造線に大別され、現在の右ずれ断層を起こす新期中央構造線が形成されたのは、新第三紀から第四紀にかけての時期、とされる。
第四紀が始まるのが258万年前。
で、四国の中央構造線は、1000年に最大8m、右にずれるにかありません。2,580,000÷1,000=2,580
2,580×8=20,640
右ずれを始めてから、20kmくらいはズレているということでしょうか。古期中央構造線が活動を始めたのは白亜紀と言いますき、恐竜の時代。それからすれば258万年などというのは瞬きするくらいの時間。
日本は、プレート境界の、海側プレートの沈み込み圧力によって形成された国、と考えれば、常に、地面には何がしかの圧力がかかり、歪む。その歪みが解放されるときに、地震が起こる。宿命。どうやって地学的な脅威とうまく付き合っていくかが、我々の永遠の課題でも、あります。
さて。
今日は、汽車に乗って幡多へ。特急しまんと1号。
中村へ汽車で行くのは、本当に久々。高知から窪川までは土讃線で、窪川からは土佐くろしお鉄道。須崎から土佐久礼、そして土佐佐賀から土佐入野にかけての車窓の風景は、とんでもなく、美しい。とても好きな風景。車だと、運転しているのであまり景色を楽しめないが、汽車だと、美しい海をぼーっと眺めることができます。
で、終点の中村で降りて、車に乗せてもらって大月町。役場のある界隈からずうっと南へ下り、山中から降りて行った海岸。赤泊。
ここは、遍路道でもあります。知りませんでした。遍路道のメインルートは、土佐清水市の第38番札所金剛福寺から、山中の三原村を通って、宿毛市の39番、延光寺へ向かいます。が、大月の海岸を通る遍路道もあるんだ。月山神社というお宮さんを経由する、遠回りであるが、趣深いルート。そのルートの途上に赤泊はあります。が、普通は、行くことのないような、幹線から離れた美しい海、赤泊。
ここで、幡多酪農組合さんの、通称「磯あそび」と呼ぶイベントが開催されました。毎年恒例。
晴れて良かった。
この美しい海で、酪農家さんたちと、海のものを採って、食べて、飲む。ひまわり乳業にとって、酪農家さんは、誰より大切な皆さんだ。酪農事情をめぐる環境は、どんどんと厳しさを増しますが、ひまわり乳業としては、良い乳質の生乳を生産して下さるならば、我々が何とかしましょう、という心構えです。乳質と新鮮さと酪農家さんとの近さを活かした、ひまわり乳業でしかできない牛乳作りに取り組むことで、以前いも書いた規制改革会議のバカげた議論とか、TPPに立ち向かっていけると信じております。
そんな意味で、こうやって、仕事の話も少ししながら遊び、飲む、そんな時間が実に大切であると考えています。いや、間違いなく、大切。良い時間。